2014 PBT開幕戦レポート(小野湖) D.Kodama

先日の小野湖での開幕戦にて2位という順位に立たせて頂きました児玉です。
ボーターの長岡さんをはじめ参加された皆さん、先日はお世話になりました。

少しだけ、今回の小野湖戦について書かせて頂きます。


今回の私はPBT初参加にして小野湖釣行も初という立場でした。
そこでキャスト杯を含めプラを考えておりましたが、色々ありまして2013年度のPBTクラシックの同船見学での状況把握のみとなってしまいました。

PBTクラシックでは藤本さんのボートにお邪魔して、アグレッシブでカッコいい釣りを見せて頂きつつ周囲をキョロキョロ(笑)

藤本さんには小野湖だけに限らず色々と教えて頂き、またウェイインされた田中さん・河口さん・三澤さんのパターンを参考に…
当日に持ち込むタックルを絞り込み、どう探るかを景色や地形を思い出しつつイメージし、翌週を迎えました。

そして開幕戦当日。
今回は初参加というのもありまして、私の目標はリミットメイクに貢献する事でした。

フライトは3番目という文句無しのクジ運を発揮し、幸先の良さを感じましたが…
突如、ペアとなった長岡さんのエレキが不調により操船不可能に。

異変に気付かれた田中さんと三澤さんに助けて頂き、三澤さんのエレキと魚探をお借りして何とかスタート。
田中さん/三澤さんペアには自分のスタートが遅れるにも関わらず助けて頂き、PBTの温かさを改めて感じました。

魔物が潜むという小野湖、恐るべし。


「エレキの件は運が良かったですね。運が良いのか悪いのかサッパリですけど」
「これは今日は何かが起きそうな予感ですね…(汗)」

そんな会話をしつつ、まずは厚東川へ。
長岡さんによると、前日のプラでは主力のウェイトとなりうるバスを多数確認できたとの事。

ブッシュや浮きゴミによるカバーをテキサスやラバージグで撃ち、地形変化など気になるポイントにジグヘッドワッキーやダウンショットなどのライトリグを通しつつ遡上。
橋から少し遡上した辺りの、ネストがあったであろうオーバーハングの下で長岡さんのジグヘッドワッキーに推定1500gの1本。


「よし、次は俺だ!」

スタートで躓きながらも、そう思える良い展開に期待しましたが…
上昇する気温と雨から曇りへと変わった天候により徐々に強風が吹き始め、思う様にバイトが得られない展開となってしまいました。

多くのトップトーナメンターが言う「今を釣る」とは、まさに「現状にアジャストする」という意味だと改めて実感できました。

小野湖だけに限りませんが、とりあえず小野湖、恐るべし。




そこから何時だったか、強風と遠退くバイトに心折れそうになっていると長岡さんが第二のプランを提案。

“第二のプラン”とは大田川にある小規模ワンドの入口外側にあるコンクリート護岸周辺のバンク。
プラではウェイトは軽いものの、キーパーサイズは釣れたというエリアでした。

「大田川はサイズは小さいですが厚東川より風はマシなので、一旦大田川に入りましょう!」と長岡さん。
とりあえず釣りができる大田川に避難し、あわよくばリミットまで揃えたいと考えていました。


しかし、当日の小野湖はPBT参加者以外の釣り人も多く浮いており、あろう事か第二のプランのポイントに釣り人が。


残念ながら流している様子も無く、クラシックの際に多くのキロサイズが確認できた「民家前」と呼ばれるポイントへ。
バスの状態だけでも確認すべく入ってみましたが、ネストを守っている個体とロックしている個体が確認できただけで、バイトには至りませんでした。

ネストを守るオスは確認できたので、ネストから沖寄りに落ちた場所にポジションしているであろうアフターのメスも探りましたが、これも反応無し。


仕方なくしばらくバスを観察していると、遠くからカッコいい赤いボートが。
赤いから何かが三倍…としょうもない事を考えていると、田中さん/三澤さんのペアでした。三倍なのはウェイトかも(笑)


「釣れてる?」(田中さん)
「釣れてます!1本だけですが」(長岡さん)
「もうエレキレンタル終了!(笑)」(三澤さん)

そんな会話を交わし、ネットで掬えるほどの距離のバスに見蕩れていると…ドラグの音!

田中さんでした。
近くのバンクと思われる場所に入り直し、見事に釣られていました。

田中さん、恐るべし。


an style="font-family: sans-serif;">ポカーンとしつつも気を取り直し、いよいよ第二のプランのポイントへ。

「やった!空いてる!でも抜かれてるかも…」

そう思いながらドライブシュリンプ4.8インチの3/8ozテキサスリグを岸際から丁寧にリフト&フォール。
ペグ止めの長さ、リフトの高さやスピード、フォールをフリーとカーブで少しずつ変えて同じラインを何度も通し、とにかく丁寧に探りました。

そして、ペグ止めは約10cm、リフトは低めで、着底後に10cm分のラインの余裕でワームを浮かせて漂わせるイメージで探った時でした。
リフトしたはずのシンカーの重みが感じられず、少しだけ糸フケを取ると今度はヌッという感覚の重さに変わったので、確信を持ってフッキング!

見えた魚体はギリギリキーパーの様なサイズではなく、余裕のキロサイズ!
私にとって初の小野湖フィッシュという事もあって、ジャンプさせないようにと慎重にファイトして、長岡さんがネットでランディング。

私の初小野湖フィッシュは、1300gちょっとのバスでした。
待ちに待ったエリアで、プラでは出なかったキロサイズのバスに思わず長岡さんとハイタッチ。

非常に嬉しい1本でしたが、リミットメイクにはもう1本。まだ喜べる段階ではありません。
しかし「まだいるでしょ!」と、どこか確信めいたイメージがありまして、再びキャスト。

ボトムの感覚を感じつつ、再び同じ要領でリフト&フォール。
「まだ釣れそうだなぁ~」と呟いた直後のリフトで、今度はグンッ!という元気なバイトがありまして、更に1500g近いバスを追加。

まさかの2投連続キロフィッシュでリミットメイク、小野湖、恐るべし。

どうやら、長岡さんがプラで物言いサイズだけ釣って温存していた甲斐があった様です。


その後も同じポイントで粘り、入れ替えを企みましたが釣れたのは物言いサイズが2本のみ。
時間を空けてアプローチすべく先ほどのネスト周辺にも戻って探りましたが、どちらでもバイトは得られず、ウェイインを迎えました。


結果は4330g!

私の目標だったリミットメイクは達成しましたが、改めて測ると文句なしのウェイトに自分達がビックリ(笑)
正直に言いますと、生意気ながら”お立ち台の真ん中”の可能性を感じましたが、結果はご存知の通りです。

そもそも、優勝された田中さん/三澤さんのペアにエレキを貸して頂いたお陰で釣りができました。

バスの”バ”の字も無かった展開を想像すると、2位という順位を頂き貴重な経験ができたのも長岡さんの力や運だけではなかった様に感じます。

この場を借りて感謝申します。
長岡さん、PBTの皆さん、ありがとうございました。



Updated: 2014年5月2日 — 11:42 PM
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