PB TOURNAMENT 2010 第4戦概要レポート

本来なら宇部の小野湖で行われる予定だったPBT第4戦。しかし、水位不足でスロープの使用が出来なくなり、急遽会場変更で周南市の菊川湖になりました。会場変更が決定したのは大会の10日前。つまり、ほとんどの選手は一週間前の土日しかプラが出来ないといった様子でした。

ほとんどイーブンの状態で行われた第4戦。プラに出た選手たちの感想は、一部を除いて「厳しい・・・。」との声。目安になるのは3000gではないかと囁かれていました。

 

台風が通過したこともあって、朝晩がやっと涼しくなってきたのですが、それでも昼中は30℃を越える。水温も朝は28度前後だったが、やはり昼中は30℃近くまで上昇した。シャローをメインにするには少々厳しそうな状況だ。しかも、雨台風ではなかったために、水位も減水傾向でインレットからの入流水も期待できない。そして、バンクにシェードも少ない。と、悪いことをあげればきりが無い。ただ、この時期の菊川はいつもこんな感じなので、特別今年が悪いということでは無かったのではないだろうか。

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いつものようにマッタリとミーティング。朝はどれだけしっかり話をしてもみんな上の空ですからね。「朝はあそこから攻めようか・・・。」「一投目はあのルアーで決まりだな。」「今回は誰と組むんだろう。楽しみだな。」など各自想いを巡らせていることだろう。

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注目の抽選です。当日抽選の楽しみは参加した人じゃないと分かりません。目当ての選手じゃなくても、舌打ちとかしちゃだめですよ!

今回の参加者は18人。ちょっと少なめですがキャラの濃い人たちばかりなので、これでも十分お腹いっぱいです(笑)例によって、因縁を感じるようなペアが出来上がっていました。河口/阿部ペアは通算3回目のペアリング。阿部選手は今期の2戦目からの参加なので全戦河口選手しか知らないということだ。これではペアを抽選にしている意味がない。でも、そのせいなのか今期の河口選手は絶好調。これも神様の悪戯なんでしょうか。山根/須藤ペアも前回の弥栄戦に続いてのペアリング。河村/鈴川ペアも昨年の最終戦で組んでいる。それと山崎/田中(茂)のように遠地から同乗で来た二人がそのままペアになるケースも珍しくない。この場合は成績がよければ帰りの車の話も弾むだろうが、どちらかがキッカーをばらしたりした場合は悲惨だろう。

6時45分に一番フライトの吉元/長岡ペアがスタート。残された選手たち全員が何処に行くのかと目で追っています。吉元/長岡ペアは事前情報で好調が囁かれた水中島方面へボートを進めていった。

その後は順にスタートするわけですが、水中島付近に3艇、河口岬にはその名の通り河口/阿部艇がへばりつく。中野川方面に行ったペアはいなかったのではないだろうか。四熊川方面には田中/山下ペアと山根/須藤ペア。あとの3組は上流方面へ行ったのではないだろうか。

大会中はみんな結構移動を繰りかえしていたように思われた。時合いを睨んでの移動なのか、魚を探しての移動なのか。はたまた、完全に見失っての放浪なのかは傍から見て分からなかった。

ただ、「エア抜きが出来ないのでやってもらっていいですか?」と言いながら、デカイ魚を見せびらかして回った山根/須藤ペアだったが、今から思えばあれはプレッシャーをかけて回る作戦だったのではないだろうか(笑)だって、山根選手は「計ってないけど3800gくらいですかね~。」っていつもの口調で語ってましたから(爆)

 

ということで、暑さとのバスと選手との長い戦いも帰着の時間を迎えた。流石に今回は帰着遅れは無い。魚のことも考えて、速やかにウエイインショーが開始された。

今回はフライト順でのウエイイン。まずは吉元/長岡ペア。惜しくもリミットは揃わなかったようだ。

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1480g/2匹ということで、残念ながら9位ということで・・・いわゆる最下位。デカイ方の魚は河口岬でゲットしたらしい。かなり長い間その岬にへばりついていたので、かなりのウエイトを持っているのではないかと期待されたが、本人達はあまりの釣れなさに悶絶寸前だったようだ。

今回参加できなかった選手に差を付けたかった吉元選手だったが、暫定12位とアドバンテージを取ることは出来なかったようだ。一方、R.O.Y争いをする長岡選手もここでブレーキ。

 

続いて二番フライトの河口/阿部ペア。いきなりビッグサックを提げての登場である。

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3460g/3匹とかなりハイレヴェルなウエイトだ。見事に2位に入賞だ。スタート前はエレキが壊れたということで、一番組みたくないパートナーの筆頭だった河口選手だったが、終ってみれば貫禄のこのウエイト。表彰台でも語っていたように、組みなれたペアだったので、トラブル上手く見方に付けたのだと思われる。菊川の神様の粋な計らいである。

 

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今回はネット係に専念してしまった阿部選手だったようだが、そういった活躍もなければこの結果はありませんからね。大事なことですよ。

河口選手はこの2位でA.O.Y争いでは単独2位。初の栄冠を虎視眈々と狙っている。一方、阿部選手はR.O.Y争いでも2位に浮上。ここの問題は最終戦が出張の最終期限とどちらが先かということだろう。まあ、横浜から新幹線で来て貰えれば何も問題ないし、このタイミングで転職するいう人生の岐路だという考え方も無きにしも非ずだ。

 

続いては藤高/中崎ペア。ここも同乗組で、過去にショップトーナメントで同船し、好成績を残したという気の知れたペアだ。

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1910g/2匹と残念ながらリミット揃わず。シャローが不発だった今回はシャローマン藤高には少々厳しい大会だったようだ。今期の最強のノンボーターといわれた中崎選手も今回は大苦戦。それでも、R.O.Yでは依然トップをキープしている。藤高選手は暫定7位ということでA.O.Y争いからは一歩後退。むしろ、クラシック枠争いが熾烈になってくるかもしれない。

 

続いては河村/鈴川ペア。昨年の最終戦も健ちゃんディープを釣っているので今回も勝手の分かっているペアだ。ただ、このレイクに健ちゃんディープは複数あるらしい(笑)本人しか分からない区分なのだろうか。

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3130g/3匹とグッドサイズを持ち込んだが、残念ながら泣きの4位。何番目かの健ちゃんディープを釣ってきたようだw。スタート後に上流に向って右岸をゆっくりと登っていったので、その辺なんだろうなぁ。

この4位で年間成績も暫定8位と、自身初のクラシック出場に一歩前進。

 

続いてはGUTS/弘中ペア。実は一番勝ちに近いのではないかと言われていた同ペア。夏ディープを得意としているGUTS選手と、プラで一番良い感触を持っていた弘中選手。

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3100g/3匹で5位。ベースとなるキロフィッシュを揃えてきつつも、キッカーが入らなかった様だ。GUTS選手は好調な弘中選手をボーターにし、自分はノンボーターとなる作戦を敢行。これもペア戦ならではの戦略だろう。なるほどと感心させられた。

5位ではあるが、ウエイトポイントが効いて1060Pを獲得。これでクラシックに大きく前進です。

 

続いては山崎/田中(茂)ペア。唯一の広島組。菊川も釣り込んでいる山崎選手だが、今回は少々手こずったようだ。残り時間をたくさん残して「もう打ちつくした・・・帰りたい。」と洩らしていた。

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2770g/3匹ということで6位。なんとか踏みとどまってA.O.Y争いも3位。まだまだ可能性は十分という位置につけています。最終戦の巻き返しに期待ですね。

 

続いては嶺山/藤本ペア。ここも苦戦を強いられた組だ。

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1860g/2匹でブービー。安定感のある嶺山選手だったが、ここで大ブレーキ。それでも年間成績は4位とクラシックはほぼ確定させたのではないだろうか。

 

続いて田中(大)/山下ペア。現在A.O.Yのトップに立っている田中選手はここで一気に後続を引き離しておきたいところ。

 

 

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3510g/3匹!唯一の3500gオーバーで見事優勝です。基本的に釣っているエリアは一つだったが、いろんな引き出しでバスを飽きさせずに搾り出していった結果だったようだ。 ダウンショット、ブリトロ、クランクドラッギング、そして、テキサスとあらゆる可能性を試したのが功を奏したようだ。

田中選手のビッグは1290gと現時点のBF賞。このまま総取りコースだと思われたのだが・・・。

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これでA.O.Y争いでは更に差を広げて独走態勢に入ったのではないだろうかと思われたが4/5方式のPBTでは、まだまだ行方は分かりませんよ。

詳しい内容は参加者レポートをお楽しみに!

 

そして、最後のウエイインは山根/須藤ペア。弥栄戦の再来の2kgオーバーなるか?
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最後に見せ場がやってきたのかと思われたが、スケールが指した数字は3430g/3匹。惜しくも80g足りませんでした。2位にも30g届かず。それでも2戦続けての3位入賞です。

しかし、最後の見せ場でこの魚です。須藤選手の魚は・・・。

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1320gでBF賞獲得。「田中には総取りさせたくない!」という全員の想いがもたらした様な僅差のBF賞でした。なぜかこういった時に妙な一体感が生まれるのは気になるなぁ・・・。ともあれ、初受賞おめでとう!

 

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弥栄戦では山根選手の1匹でBF賞&3位入賞。そして、今回はオール須藤フィッシュでBF賞&3位入賞。「これで恩返しが出来ました。」と語った須藤選手。謙虚な発言が気持ちいいですね。

一方、何も語ることがありませんといいながら、それなりに語っていた山根選手。バックシートのライトリグを見ては「今日は勉強になりました。」というが、その勉強の成果が出るのはいつなんでしょうか?今回も終了間際までジャークしまくってましたからね。ある意味尊敬に値するジャークマンです。

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今回の上位陣を見ると、優勝組だけが魚をそれぞれ持ち込んでいる。やはり、ペア戦ということでペアの協力が勝利の為には不可欠なのだろう。←建て前でもこう言っておかなければならない。

今回は宇部市のショップCASTさんとカメヤ釣具さんの商品券を使用させていただきました。ご協力ありがとうございました。

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さて、泣いても笑っても次が最終戦。最終戦は11月28日に今回と同じ菊川湖で行われます。


Updated: 2010年9月15日 — 9:19 AM

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