弥栄戦連覇!山崎選手が悲願のA.O.Yに向けて最高のスタートダッシュ!!
ついに2011年も戦いの火蓋が落とされた。
先日の小野湖でのビッグウエイト合戦のあとの弥栄。どうしても期待が高まるのだが、プラに入った選手からは厳しい言葉が漏れた。一週間前に行われた某団体のトーナメントでは2kgフィッシュが複数飛び出すも、リミットメイク(25cm3匹)は4/29人。思ったよりも厳しいようだ。しかも、PBTのキーパーサイズは30cm。これも選手にとって、大きな壁になっている。
初戦ということで、いきなり冒険に出るものや、とりあえずリミットメイクで年間争いに繋げる戦いをするものなど、いろんな戦略があったようだ。一番人気の
エリアはなんといっても美和。水温の高さが一番の理由だろうか。通常ならクリアな水質でサイトが出来る小瀬や本湖が濁りのためにサイトが出来ないと言うの
も理由の一つだったのではないだろうか。
今回は減水のために大竹市側のスロープが会場となった。そのためにボートランチングに時間が掛かり、スタート時間が予定よりも少々遅れた。雨のためにローライトでのモーニングバイトは時間が早いほど有利というわけではなかったが、それでも釣り場を目の前にしては、気持ちははやるというものだ。
昨年度2kgオーバーのビッグフィッシュを持ち込んだ山根選手は今回も須藤選手を引き当てた。再びBF賞の獲得なるかが期待された。ただ、今回もスタート前にエレキのマウントトラブルということで、少々痛手を追ったらしい。なにかとトラブルの多い人である。
こちらも朝からトラブルというわけではなさそうだが、今期から参加の石田選手。PBTを代表するトラブルメーカーに成長する気配ムンムンである。中学生の坂田君がとても心配そうに見ているのが面白い。
こちらは終了間際の山崎/弘中ペア。すでに勝てるだけの魚は持っていたのだが、最後の最後まで諦めずにキャストを続けます。
こちらも最後まで諦めません。いえ、バックシートの選手ですよ。フロントシートの人はすでに打たれています。ライブウウエルのホースが漬かっているのはカムフラージュだ。
13時50分に帰着完了。写真ではとても穏やかに見えるが、実は帰着前から強風が吹き荒れており、とても苦労しました。
今回は自己申告制で2000gを一つの区切りとした。つまり、ファーストウエインが2000g以下、セカンドウエインが2000g以上と言うわけだ。と、その前にNF申告がある。”アシ”という植物を”ヨシ”と呼ぶ、日本人の素晴らしい感覚に習って、今回はNFを”ノーフィッシュ”ではなくて、”ナイスフィッシュ”と呼ぶことにした。とてもややこしい(笑)本当にややこしいので、本レポートではNFと表記する。
今回のNFは4組。その中には、昨年のクラシック3位の河口選手や打倒Dを掲げる藤本選手、そして、期待の星である石田選手、サウス店長の米田選手など・・・。まあ、藤本選手については打倒Dではなくて、D(ドベ)が妥当ということで、オチがついた格好だ。年間争いをする上で、思いっきりスタートに失敗したのだが、今後の巻き返しに期待したい。
ほとんどの選手が25cmサイズならばキャッチ出来たという事だったが、冒頭でも書いたように我がPBTは30cmがキーパーサイズ。このあたりのハードルの高さがPBTの魅力の一つ。運営はゆる~い感じであっても、釣りの内容は強気の本気なのである。チルドレンサイズを狙っていたのでは成績はでないのである。
それではウエインの方を見てみよう。ファーストウエインは4組。そして、すべてが1匹でのウエイン。つまり、ファーストウエインは一匹勝負の3位争いということだ。まずは広島コンビの山藤/下薗ペアから。
ボーターの山藤選手は、喜びを炸裂させているのか、頭がおかしくなったのか分からないが、とにかく嬉しかったのでしょう。プラにもしっかり入ったノンボーターの下薗選手は、プラで掴んだパターン通りにグッドフィッシュをキャッチ。しかし、あとが続かなかったようだ。1230gと今の弥栄では十分キッカーといえるサイズではないだろうか。
そして、山根/須藤ペアから。このペアは3回目。
朝一に美和のインレットでキャッチしたグッドフィッシュは1330g。どちゃ濁りの中でも得意のライトリグは活躍します。ヒットルアーはカットテール(グリパン)の1/16ozジグヘッド。 一方、今回はログが不発だったのか、山根選手はキャッチならず。このペアは一方がキャッチすると、もう一方はキャッチ出来ないという法則があるようです。さて、次回このペアが成立した時はお楽しみです。
続いては山本/菊池ペア。一年ぶりのPBT参戦の山本選手とSOUTHトーナメントで活躍されている菊池選手。
これも見事なナイスフィッシュ。1390gと十分なサイズなのだが、喜びがいまいち足りない。というのも、これを遥かに上回るやつをネット際で逃げられたらしい。ともあれ、年間成績に上手くつないだ一匹の価値は計り知れない。この一匹が後半戦で大きく響いてくるのである。
そして、もう一回り大きいバスを持ち込んだのは、藤高/林ペア。
相変わらず笑うことが出来ない藤高選手。心の中ではBF賞を頂いたと思っていたに違いない。参加選手の中で一番移動したと思われる同ペアは小瀬~美和~笹ケ谷と移動したようだ。注目の一匹は1600g。これで3位入賞確定だ。
残るは2組。昨年のクラシックウイナーである田中選手と一昨年のクラシックウイナーである山崎選手の一騎打ちという様相だ。
まずは、山崎/弘中ペア。
キッカーフィッシュと呼べるサイズを2本と疑惑の魚を入れてリミットメイク。疑惑の魚には”物言い”がつき、厳正に計られたが、キチンとオンラインの魚ということが確認され、3400gという立派なウエイトを記録。
続いて、不安そうな田中/丸山ペア。粒ぞろいでリミットメイク。
グッドサイズで揃えたのだが、ウエイトは・・・・2940g!残念ながら2位ということになった。
「うあ・・・全然届かない・・・・(涙)」の図。
そして・・・。
「良かった~ククク(喜)」の図。こっそりほくそえむのは感じが悪いですよ。山崎さん!!(笑)カメラだけが真実を残すのである。
ビッ
グフィッシュ賞は弘中選手が1720gで初受賞。図体もでかいが態度もでかい。いや、魚もでかい。
そして、表彰式。
3位入賞は藤高/林ペア。
メインエリアは迷いに迷って笹ケ谷。笹ケ谷の大橋の裏側に投げたスワンプクローラー(河口さんから強奪したもの)のネコリグに食いついた一匹で3位入賞です。その後はバラシもあったようだが、キーパーキャッチには至らなかったようだ。得意のカバー打ちをしたくても、この減水ではカバーもなく、あまり得意としていないスピニングを握ったのが功を奏したようだ。初参加の林選手も普段はオカッパリが主なようで、不慣れなボートフィッシングだったようだがとても楽しめたようだ。これを機に新たな世界に飛び込んできてくださいね。
2位入賞は田中/丸山ペア。
メインエリアはプラから導かれた美和。特にどんつきのインレットにほぼ一日張り付いていたようだ。本来ならスポーニング絡みの魚を追うのが筋なのだろうが、この濁りで魚の位置が動いたと判断。そのため、ノンキーパーに悩まされる。しかし、雨で出来たドレインやカレントなど水の動きに注目し、捕食パターンにシフト。これが功を奏して2位入賞となった。ヒットルアーはそれぞれ違っていて、エスケープツインのテキサスに、クリスタルS。そして、ビッグエスケープツインのテキサスと、状況にあわせてセレクト。自分が与えるプレシャーを加味しながら、ローテーションしていったようだ。丸山選手はSOUTHトーナメントの上位の常連。今回はキーパーをキャッチするも、バッグリミットには貢献できなかったようだ。しかし、自分とスタイルの違う人の釣りを間近に見てとても勉強になったと語っていた。
そして、優勝は山崎/弘中ペア。
優勝者のコメントは大体しっかり聞いていて、記憶するのだが、今回はノンボーターの弘中選手が暴走して、放送に耐えられない言葉を連発。よって、これといって具体的に書けない。一言で言うなら「割れ目パターン」らしい。もうね・・・どうでもいいですよ。丸山選手も山崎選手も苦笑いです。
山崎選手の話を要約すると、ネストを張っている、もしくは、張るために上がってきたバスをジグヘッドワッキーで釣るというもの。そんな感じかな。メインエリアは美和。キモはしばらく置いておくということ。つまり、ホットケですね。それと、ジグヘッドのワッキーリグのみにバイトが集中したようだ。今回は普通刺し(?)のジグヘッドには反応がなかったようだ。
「プラには入れなかったのですが、この時期の自分の釣りを突き通すことが出来て、結果を残すことが出来て満足です。」と語った山崎選手。
嬉しさ爆発の二人です。優勝という漢字を間違えているのは、私の責任なのでナイショです。ちなみにクラシックの時から間違っていました(笑)
この優勝を見ると、結果的にペアでキャッチしたことが優勝へと繋がったということだ。やはり、PBTはペアトーナメント。協力することで勝利に近づくということですね。これは、いつのも建前セリフだけど、実際なんだかそんな気がします。
今回の賞品はアングラーズショップFeeDに提供していただきました。ご協力ありがとうございました。
<山崎選手のメインタックル>
第二戦は7月17日の小野湖戦です。季節はもう夏ですね。お申し込みのお忘れなく~!!