夏の小野湖を制したのはシャローの申し子(自称) 藤高選手!ペアの田中選手は年間暫定1位に!!
梅雨も明けた7月18日。PB TOURNAMENT2011 第二戦が小野湖で行われた。
小野湖といえば、4月10日に行われたクラシックの鮮烈なイメージが残っている。しかし、今回プラに入った選手からは「微妙・・・。」という、良くも悪くもないという中途半端な返事が多かった。掴んでいる選手とそうではない選手が別れるのは、仕方のないことだが、今年の不安定な梅雨の影響で、釣果も日替わり気味になっていたようだ。
夏の小野湖といえば、シャローかディープかというような二者択一になるケースが多い。具体的にエリアを挙げるなら、太田川上流、厚東川上流、そして、三連ワンドから下流のディープ。しかし、エレキレイクでありながら全長のある小野湖では、これらをすべて回ることは不可能だ。つまり、今回の一番のキーとなったのはエリアチョイスということだった。特にファーストエリアのチョイスは重要である。
夏の朝は気持ちが良い。慣れたメンバーたちはまったりと準備をしている。プラの状況を話す人もいれば、朝から猥談で盛り上がっている人もいる。まさに十人十色。釣り方も十人十色。それがボートフィッシングの魅力。だから、PBTは楽しい。ちょっと強引だったですか~。
朝のメインイベントである抽選会。どの選手とペアになるかが大きなキーとなる。特に今回は2年連続A.O.Yの田中選手がノンボーターでの参加ということで、ちょっといつもと違う雰囲気だ。
みんなの気持ちは・・・「コイツとは組みたくない!」
だって・・・うるさいんだもの!ボーターの釣り方に口出すし。みんな結果も大事だが、気持ちよく釣りをしたい・・・そうです。
・・・・なんだか、自分で書いていて、寂しくなってきた・・・(涙)
抽選の結果はこちら。
注目の田中選手は同じく役員の藤高選手と組むことになりました。それを見たみんなは「終わったな・・・。」「耳栓がいるよ~」「0か100かという組み合わせだ」などと好き放題言い放題。
他に注目すべきは、プラも行い、普段から釣行を重ねている為近/山藤ペア。これで何度目か分からないくらい組んでいる河口/坂田ペア。そして、凸凹コンビの小方/金水ペア。どれも、侮れないペアばかりである。
今回はカメラを小方選手に頼んであったので、小方艇付近での大会風景を送る。
ファーストスタートの藤本/森本ペアは宣言通り、一気に厚東川上流へ向かう。そして、セカンドフライトの小方/金水ペアも厚東川、山崎/城間ペアも厚東川・・・。
結局、太田川方面にバウを向けたのはGUTS/須藤ペアのみ。会場付近で釣りを始めたのは、石田/中崎ペア、山本/池田ペア、そして、河口/坂田ペア。それ以外の5組はすべて厚東川の上流を目指していった。
これは最上流のシェードに隠れるバスを狙う藤本/森本ペア。プラ通りの展開をこなしているのだろうか。
そうこうしているうちになんと(!)小方にナイスフィッシュ!!!カメラ艇ならではのこのショットです。
良い笑顔ですな。サイトの魚をジャークベイト(レイダウンミノーMID)で捕るあたりが西湖での修行の成果が垣間見えます。素晴らしい~♪
夫婦岩付近を釣る藤高/田中ペアとその横を通る藤本/森本ペア。厚東川最上流ではこれに小方/金水艇を含めた3艇が熾烈なポジション争いをしていた。
そして、少し下ったところに山崎/城間艇と為近/山藤艇。まさに厚東川上流は銀座というのにふさわしい状態でした。
下流では・・・どんな戦いが行われていたのでしょうか?カメラ艇も私も厚東川に張り付いていたので、全くわかりません。
いろんなドラマがあったことだろう。濃密な7時間を終え、各選手が会場へ帰ってきた。各選手それなりに満足げな表情。それもそのはずノーフィッシュはゼロ。GFFOではキーパーサイズが設定されてなかったのに対して、PBTのレギュラー戦は30cmがキーパー(しつこいようですが)。その中でNFがいないということは凄いことなんですよ。ま、紙一重のペアは居ましたがね(笑)
灼熱(というほど暑くもなかったんですが、この方が盛り上がるでしょ!)の小野湖を制したのは、一番注目だった藤高/田中ペアだった。
難しい厚東川上流のビッグバスたちを次々とサイトで仕留め、ジャスト4000gで頂点にたった。他のエリアに浮気せずにバスのタイミングを見極めながら、じっと我慢のサイトをやり続けたのが勝因だったのではないだろうか。
朝一に行きがけの駄賃を拾おうと、メインエリアの少し下流から釣り開始。すると先行の為近/山藤ペアが目の前でグッドフィッシュをキャッチ。そして、メインエリアでは先出の小方/金水ペアがグッドサイズをキャッチ。これで、少なくとも魚が多いことを確信。
そして、その直後に田中選手に1200g。一番フライトの藤本/森本ペアの心が折れたところで、最上流のレイダウンに入り、藤高選手に1570g。そこから釣れない時間が続き、悩みに悩んだ結果、居座ることを決心。すると、すぐに藤高選手にグッドサイズがくるもラインブレイク・・・。沈黙の時間が続く。そして、夫婦岩の裏で田中選手が待望の3匹目をキャッチ。その後もバラシやショートバイトなどあったが、キャッチに至らず。時間を見ながら下り、要所を打つと連続キャッチ。しかし、入れ替えならずでタイムアップ。
何と言っても、一番の勝因はペアのコンビネーションだっただろう。息もぴったりで、我先にとルアーを投げることもなかった(当たり前?)何しろ、ここまで上手くこのペアが機能したことに一番びっくりしているのは本人達なんだから。
<本日のキモ>
クラシックに続き、またまた、このルアーに助けられてしまいました。知っての通り廃盤のワームです。どなたか見つけられたら一報お願します!切実であります!!!
そして、2位に入賞したのは今回一番の優勝候補とうたわれていた為近/山藤ペア。実は不運にも1350gのキッカーが弱ってしまい、泣く泣くリリース。その後キロフィッシュを入れ替えるも、50g差で2位に甘んじた。
笑顔で中指を立てるファンキーなおじさんが今回ノンボーターの山藤選手。前回の弥栄湖ではかなり壊れた表情をしていたのですが、今回は上機嫌。
それもそのはずで、自身2度目のビッグフィッシュ賞を獲得。風格のある1980gです。
本当に貫禄のあるお腹です。いえ、バスの話ですよ。ホントに。
為近/山藤ペアの軌跡は、朝は厚東川上流を目指し、キッカーの1980gを含むリミットを達成。メインリグはTDクランク1066Ti(黒金)とマグナムスワンプのネコリグ。ほくほく顔で下流で更なる入れ替えを目指すが、1350gが弱り・・・二人も弱る。そして、プラで調子の良かった下流のディープ(階段下)に入り再びカットテールのヘビダン(7g)でリミットメイク。なんとかこのウエイトまで作り上げることができたというもの。
しかし、優勝ウエイトを釣っておきながら、勝てない試合ほど悔しいものは無い。ロケット(ライブウエルから飛んで出ること)やデッドなど、トーナメントというものはウエインするまで何が起こるかわからない。最後まで油断は禁物である。特に夏のトーナメントでは水温管理など細かなケアを要する。それも含めてトーナメントということだろう。
3位に入賞したのはGUTS/須藤ペア。
朝一は唯一太田川の上流を目指す。テキサス(エスケープツイン、バイスクロー)とライトリグ(カットテール)で、すぐにリミットを達成するもウエイトが伸びない。そこで、得意の下流のディープに入り、キロ前後のキーパーをキャッチ。二本入れ替えるも、3260gでウエイイン。しかし、夏のディープマスターであるGUTS選手としては不満のあるサイズだったようだ。彼曰く「もう少し季節が進むと、もっとでかい奴らが入ってくる。少し時期が早すぎましたわ。」
ペアの須藤選手もライトリグを得意としている。それだけにディープが爆発すれば優勝に一番近かったペアだったと思われる。
上位の3組です。今回は商品券封筒を忘れてしまったので、味気ない封筒で申し訳ない(汗
今回の商品券は地元のショップ キャストの提供でした。この場を借りて御礼申し上げます。
さて、今回あと一歩とどかなっかた4位は山崎/城間ペア。
あと一匹の入れ替えが出来なかったようだ。
編集部(運営とも、役員ともいう)が選んだ一枚はこちら。
あわやBF賞という1890gのビッグフィッシュです。ルアーはデスアダーカーリー。ランディングネットも使わずハンドランディングしたというのだからドキドキだったでしょうね。
おまけの一枚がこちら。
釣れても釣れなくても笑っていられるのはとっても良いことです。
そして・・・この一枚も載せておきたい。
いや~いい写真です。良い感じで打ちひしがれています。個人的には額に入れて飾りたいくらい。
釣りは自分の腕で釣るものです。ボートで釣るんじゃないんですよ(笑)もう少し精進しましょう。
あれ?そのほかの選手の写真は?という声もあるでしょう。今回から撮影した写真はすべて(掲載に耐えうるもののみ)アルバムで掲載という形をとります。なので、残念ながら活躍(釣り以外も含む)できなかった人はそちらでご覧ください。
第二戦アルバムはこちら
http://www.potberry.jp/pic/pipipiga.php?q_dir=.%2Fimg%2F2011-2nd
第三戦は9月11日の周南市の菊川湖(川上ダム)です。
夏の終わり・・・秋の始まり・・・季節の変わり目の気難しいバスを射止めるの誰か?そして、A.O.Y争いも折り返し地点。
皆さんの参加をお待ちしております。