菊川湖は河口湖に!?激戦の菊川戦を制したのはレイクマスター河口選手!
PBT第三戦の会場は菊川湖。県内のフィールドを転戦するPBTでは一番ウエイトが安定しているフィールドだ。いつも数十グラム単位の熾烈な争いが繰り広げられる。
よく釣れるということは、とても楽しいことだ。しかし、ことトーナメントにおいてはそれが戦略をとても難しくしてしまうことがある。釣れるゆえに悩み、その結果として釣れなくなってしまう。文字にすれば矛盾だらけでおかしなことのように思えるのだが、トーナメンターならば誰もが経験することの一つだろう。
今回の菊川戦はまさにその状態。プラではとても景気の良い話が常に聞かれていた。しかし、大会当日に近づくにつれて、段々と厳しい声が聞こえてきた。確かに水の中は常に変化している。しかし、その変化をとてもシンプルに対応したペアが好結果を残し、悩みぬいて迷走したペアは今ひとつという結果になった。
トーナメントというものは勝つことが第一目標だ。これは誰に聞いても答えはそう変わらないだろう。負けるために出ている人は居ない。優勝と言う二文字を狙っていろんな戦略を立てるのだ。しかし、一戦毎の優勝とは別にアングラーオブザイヤー(A.O.Y)というものがある。いわゆる年間優勝というものだ。PBTでは順位のポイントとウエイトのポイントが加算される方式をとっているため、ハイウエイトで優勝というのが一番良い。逆にいうとローウエイトで優勝すると、ハイウエイト戦の2位や3位にポイントで負けることもある。それだけに、この菊川戦でいかにウエイトを稼いでおくかと言うことが、残り2戦を戦う上でのキーとなるのは間違い。
今回の参加者はボーター8名、ノンボーター7名とちょっと少ない。いろいろ都合があると思いますが、どんどん参加してくださいね。
ペアの人数が合わないということは、一人の組が出る。いわゆるロンリー札だ。今回ロンリー札を引いたのは『永遠のロンリーボーイ』こと石田菊次郎選手。今期からの参加でありながら、すでに中核に位置し、常に話題を振りまく。今回も「引くのはお前しか居ない!!」とのみんなの期待を裏切らなかった(笑)
現在の菊川湖は抹茶オレです。いや、アオコオレですか・・・。
ファーストスタートの田中/須藤ペアは上流の健ちゃんフラット(このダムには健ちゃんフラットや健ちゃんディープが多数存在する)を目指した。上流方向にボートを進めたのは、藤本/横山ペア、河口/金水ペア。そして、山崎/鈴川ペアと藤高/山根ペア。実に5組が上流を目指した。
釣れない人には長い、釣れてる人には短い7時間という競技時間を終え、選手達がウエイイン会場に帰ってきた。今回もNFはゼロ。1匹というペアも居ない。これは本当に凄いことだと思う。もちろん、選手達の腕もよいんでしょうが(笑)、とてもよいフィールドということだ。こういうフィールドが県内にあるということに感謝しながら、マナー良く利用して維持していきたいと思います。
さてさて、9月の抹茶オレカップ(笑)を制したのは・・・河口/金水ペア。菊川レコードとなる3970gをウエイイン。そして、BF賞もかっさらうという完全試合。う~ん・・・文句のつけようが無い。
詳しい内容は本人のレポートを読んでもらえばすべてが書いてあります。実に二人で20本近くをキャッチ。
プラの結果から一番本命はスロープ下のフラット。しかし、そこにはファーストフライトの田中/須藤ペアと藤本/横山ペアが陣取っていた。仕方ないので、第二本命のガードレール下に移動。そこで怒涛の連続ヒット劇を演じることとなる。早々にBF賞となる1480gを入れて、3000g越え。そこからは数グラム単位の入れ替えをし、本命エリアが空いたのを見て、すかさず移動。そして、1300gオーバーをキャッチ。その後も小移動を繰り返し、次々とスコアを重ねて行った。
昨年も第2戦の菊川戦で優勝している河口選手。今期は初戦、第2戦とこけまくって、背水の陣で挑んだ本戦。嬉しいBF賞も初受賞となったようだ。これで年間成績も5位に浮上。まだまだA.O.Yも狙える位置だ。
<河口選手のメインタックル>
<今回のキモ>
タックルよりもエリアです。道具じゃなくて腕ですよ。ただ、よりダイレクトにコリコリをいじめられるものが良かったです。
<金水選手のメインタックル>
<今回のキモ>
ズル引きでよく釣れるワームです。
2位に入ったのはGUTS/田中ペア。3650gは優勝してもおかしくないウエイト。
本日で釣行三回目という田中選手を手取り足取りレクチャーしながらこのウエイトを持ち込むのは立派の一言。田中選手もウエイインフィッシュに貢献したようだ。ロッドは一本、ワーム数袋を持ち込んで、ライフジャケットは借りる(笑)こんなスタイルもPBTではOKです。ただし、いつもGUTSさんのような優しい人に当たるとは限りませんけどね(笑)
優勝ペア、三位のペアが『ピロピロ、ビラビラ』に拘っていたのに対して、スワンプなどのストレート系で結果を出してきたのは、トーナメントの面白いところ。
エリアはガードレール下。優勝ペアの大爆発の余波を拾って、10本ちかくをキャッチしたようだ。こちらも数グラム単位の入れ替えだったようです。
GUTS選手は第2戦に続く表彰台。初戦を欠場しているために後は無いのだが、A.O.Y争いの中心に入り込んでいる。
そして、70g差で惜しくも3位に入賞したのは藤本/横山ペア。
朝から入ったスロープ下のフラットに最後まで拘った同ペア。場所が決まればあとは釣り方。ビッグスプーンからライトリグまで出せる技をすべて出して3580gをウエイイン。ペア戦ならではの協力プレーが功をそうしたようだ。こちらも本人のレポートを参照にしてください。
プライベートで試合前にいろいろあった藤本くん。人生では沈んでも、年間成績は浮上しました。
久しぶりの釣行だという横山選手は、大人の落ち着いた釣りで、ボーターをサポート。これぞペアトーナメントの醍醐味です。
今回の結果を見てみると、初戦、第二戦と振るわなかった選手が上位を占め、年間上位だった、田中、山崎、藤高は入賞を逃した。これにより、年間タイトル争いとクラシック権利獲得争いは混沌としてきたようだ。
第三戦のアルバムはこちら
http://www.potberry.jp/pic/pipipiga.php?q_dir=.%2Fimg%2F2011-3rd
第四戦は10月23日の弥栄湖です。
初秋のリザーバーを制するの誰か?そして、A.O.Y争いも熾烈になってきました。
皆さんの参加をお待ちしております。