PB TOURNAMENT 2011 4th D.Tanaka

今回はパーフェクトゲームと言っていいと思う。600強の魚が残ったので、ウエイト的にもう少しという欲もでたが、自分の実力からしても、200点をあげて良いのではないだろうか。ということで、今回のレポートはかなりの大作になっている。心して読んでください。
 
今回の勝利にはいろんな要因がある。過去の経験、最近のヒラメキ。そして、プラ。一つ一つを掘り下げると、とてつもないレポートのなるので、割愛するが、得意の理詰めではない何かを感じた一戦だった感じている。でも、決して運だけで勝負が決まるのではないということも、自分の名誉(今更あるのかww)のために言っておく。

まず、プラには正味3回入った。一回目は藤本君と。これについてはあまり記憶がない(笑)ただ、エリアとしては美和がやたらと良いこと。というか、その他のエリアでは全くつかみ所がないということを得た。小瀬の上流ではグッドサイズを見ることはあったが、あまりにもリスキーだと思った。
二回目はFeeDの大会。もちろん、大会ということで本気で釣っているのだが、PBTのプラと位置づけていた。結果的に3位に入賞したのだが、この大会の意義はもう一つあった。それは小方の釣りを盗むこと。プラで絶好調だった小方の釣りだ。二、三年に一度爆発的な釣りを見せてくれる彼だが、本番で爆発することはまずない。まさに地中に埋もれる不発弾のような奴だ。しかし、その威力は本物。ならば、生きの良いうちにそれを盗もうとおもったのだ。その結果分かったことは、状況次第で化けるエリアがあるということ。デカイバスは基本的に浮いていること。
このあたりが確信に変わったのは、三回目のプラにて。10月20日だ。
 
 

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珍しく一人でのプラだったのだが、結果的にキロアップを3匹釣る事になった。ルアーはチャターベイト、シャローロール、ラッテリー。
 
 
 
 
111020_1023~01 (2).jpg  チャターフィッシュ
 
 
 
 
 

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いずれも浮いた魚を食わせた格好だ。また、キーパー取りのダウンショットもリーダーをやや長めにして、ストラクチャーやカバーにコンタクトしたあとに、やや張り気味にしてステイ。つまり、ベイトを浮かしている状態で好反応が得られた。これはルアーによるものが大きい。高比重過ぎるものはステイ時にベイトが垂れる。なので、シュリルピンが大活躍だったのだと思っている。ちなみにFeeDの大会でキャッチした魚はすべてシュリルピンによるものだ。
 
そして、本番。パートナーは魚君・・・ではなく坂田君。ギョギョギョ!とは言わない。彼とは数回いっしょに釣りをした事があるのだが、本当に釣りが好きな子だ。おじさんは遠い日の自分を見ているようで嬉しいよ。
 
フライトは7番と、まずまず。一直線に美和奥を目指す。目的は前日までの雨で出来たドレインやインレットに差す魚だ。そのために朝、急遽HB630Lを準備し、クリスタルSを結んだ。実にこれで10タックル目。ペア戦で10タックルは今までにない。あまりに多いので、このスピナベタックルの代わりに一本減らそうかと思った。その候補がRR680Hだった。しかし、少ない可能性も摘みたくないと、すべてを持っていくことを決意。これが最後に大きな差になる。
 
美和の奥を目指すのだが、先行する藤本ペアが「最奥に行くよ」と言っていたので、途中でドレインスポットに寄り道。とてもいい雰囲気なのだがニゴイしかいない。すぐにトナカイワンドに向かうと、藤本はハンプ付近で、朝からセコイ釣りをしていたw。しまった!「また、吹いたのか!!やっぱり・・・の人だから。(これは問題発言なので伏字)」そして、美和の最奥を目指す。ギリギリくぐれる橋の更に奥だ。ちなみにプラでクリエスをひったくったキロアップはこの橋の下。橋の上はニゴイしか居らず、橋の下流でも数匹のバスしか見えなかった。しばらくするとオカッパリが来たので、エリアを譲って下ることにした。
 
はるか頭上の道路に下で金水ペアと遭遇。どうやら厳しいようだ。そこで沈橋でリミットメイクをしようかと思っていると、シャローで強烈なバースト(小魚がワサワサ跳ねるのがBOIL。それにバスが食らいつくのがバーストだ。ちなみに歌のやたら上手いイギリスのおばさんはスーザン・ボイル。)が起こった。
 
そこでシャローに入り、バースト待ちをしながらサイトすることに。たしかに40UPを含め数匹がウロウロしている。果敢にルアーに反応する奴もいる。小一時間ほどかけたが、キャッチできたのはブラインドで釣った380gが一匹。ルアーはコンポジットツイン2-1/2。
 
仕方がないので、沈橋に入りキーパーを揃えることに。ところが、釣れど釣れども28cm止まり。終いには更にサイズも下がる。これではいけないと、アウトサイドを狙って下ることにした。ちょうど川がベンドするところに大きめの岩盤があることを思い出した。すぐにダウンショットからラッテリーのネコリグに結び換え、浮いている魚を意識して、バンクから5mほど沖にキャストした。イメージとしては6~8mに浮いている魚を狙っている。ボトムに着くかどうかのあたりで、かすかな生命反応。スイープで合わせると、ティップが入ったまま動かない。「これはキーパーだ・・・・いや、ちょっとデカイかも?」と言いながら慎重に浮かしてくると、待望のキッカーだ。ジャンプさせることなくハンドランディングしたのは1800g越えのキッカーフィッシュだった。興奮しながら計ったので2kgを超えていると勘違い。
 
あまりに集中して釣ったので、叫ぶのを忘れていた。ここで叫ばないでいつ叫ぶんだ?と自問し反省。ま、坂田君は「でかい!でかい!!」って叫んでくれていましたが。
 
10時を回ったくらいだったので、気軽に考えて何気なく釣りをする。ところが、なんにも起こらない。痺れを切らして、グランド下のインレットに移動することにする。途中、藤本艇がネットを出してランディングしている。「お!でかそうだ!」と言いながら近づいてパチリ。逆光で魚は見えなかったんだが、スケールに乗せているのを見て一安心ww。つうか、このサイズをネットで掬うかね。。。
 
 
 

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グランド下には大きなフローティングカバーが出来ていた。どう攻めようかと思っていたら「ブォハァン!!」と大きなバスト。「あれ・・・尋常じゃない音だね。」と、坂田君にノーシンカーをキャストしてもらった。着水・・・反応なし。チョコチョコ動かす・・・反応なし。そして、ゆっくりと引いてくると・・・イタ!!!後ろから悠然と付いてきたのは明らかに50後半のバス。しかし、ゆっくりとカバーに帰ってしまった。それからあれこれ手を尽くしたが結局何の反応もありませんでした。ふと、藤高さんなら捕ってたのかな?と思ってしまいましたが。。。
 
残り時間も2時間ほどになり、さすがに焦りが出てきて沈橋でギリでもいいからキーパーを取りにいく。すると、その手前の岬で坂田君に待望のバイト。残念ながらキーパーではなかったが、魚影の濃さは期待できそうだ。しかし、クワセのネコやダウンショットでは全く反応がない。散々投げた挙句に、「これはリアクション要素を入れないといけないのかな?」とオーバルヘッド1/2+エスケープツインをキャスト。フリーフォールの途中でトンッと明確なバイト。一投目で630gのまずまずな魚をキャッチ。これで約3000g。かなり落ち着いてきました。
 
残り時間を考えて、更なるビッグフィッシュか、380gを入れ替えるかを考えましたが、今回のウイニングウエイトは3000gと読んでいたのもあって、380gを入れ替える方を選択。会場方面に行きながら、水深のあるバンク+水中のカバー&ストラクチャーをラッテリー(ネコリグ)のフォーリングのみで、すばやくチェック。下流に行くにつれて、水もクリアになってきているので、ライトリグでも十分魚を引っ張れると判断。これが功を奏して数匹のキャッチののちに600gをゲット。これで3300g・・・と思っていたが、実は1800gが計り間違いをしていたので、この時点で3100gくらい。
 
「3300gもあれば十分でしょ。これで負けるなら藤高さんの小瀬パターンくらいだし、それはもしかすると6000g越えちゃうから、どっちみち適わないし。」なんてことを話しながら、最後のエリアを探していた。ふと、FeeDの大会の時に最後に入ったエリアを思い出した。ここは小方が選んだエリアで、そのときも最高に良さそうな状況だったが、全く反応がなかったエリアだ。もし、なにか状況が変わっているなら口を使う魚がいるかもしれないと思った。
 
そのエリアは本湖に面したワンドだが、近くにミズスマシ(水循環器)があるおかげなのか、水はとてもいい感じだ。テンポ良くラッテリーやジグを打っていくが反応はない。すると最奥にそれほど大きくもないフローティングカバーがあった。ふと湖底をみると1mほどの所に30cmほどのバスがじっとしていた。「あ、バスが居た。でも、入れ替えられないね。」と言いながら、そのバスの1mほど前にコンポジットスカートのテキサスを静かに入れた。ボトムにトンッっとコンポジットスタートが着いたのと同時に、カバーの中から、明らかに異質な生き物が顔を出した。顔だけしか見えないのだが、鯉の形ではない。「うあ!怪獣が出てきた。」というと同時に、体が動いた。それはリアクションの誘い。軽くポンと跳ねたコンポジットスカートを、その怪獣は一口で飲み込んだ。そこからはあまり覚えていないが、渾身のフッキングを決め、ラインをあまり出さずにやや強引にいなした。タックルとラインには自信があったからだ。フックも近距離戦のためにストレートフックを用意していたので、甘掛かりや皮一枚という心配もなかった。時間にして1分も掛からなかったのではないだろうか。坂田君は「うわ~うわ~!!!」と声にならない叫び声を出していたw。もしかすると「ギョギョギョ!!」って言っていたかも。そして、その口を掴んだ。「うおああああああ!」と叫びました。意図的にww。叫ぶのはここしかないと。ええ、演出ですよ。実は結構冷静だったんですね。今考えてみると。。。いやらしい大人です。
 
でも、ライブウエルで様子を確認すればするほど、なんだか興奮してきて・・・その後はあまり覚えてないんですが、ちょっと早めに帰着しました。だって、集中できないんだもの。
 
結果は5110gでぶっちぎりの優勝です。そのビッグフィッシュは大会レコードになる2650g(長さは57cmでした。)今でも写真を見るとにやけてしまいます。うふふふ。
勝因はいろいろありますが、やはり自分の釣りに黙って付き合ってくれた坂田君。パートナーが居なければ、このような展開にはなってないと思います。魚では貢献できなかったかもしれないですが、話を聞いてくれる人が居るだけで私は安定するのですww。それに、いろんなヒントをもらいましたし。他人の釣りはいつでも勉強になります。
それとFeeDの大会前後でいろんなヒントをくれた小方。やはり、あなたは良い物を持っています。無いのは魚を釣る技術だけ。あと、キーパーを見極める目ですかね(爆)エリアや魚のポジションなどいろんな話から、今回の戦略を立てることが出来ました。ありがたう。
 
そして、絶大なる信頼をおけるタックルを提供してくれるマルキュー(NORIES,ECOGAR)、DUELには本当に感謝です。良いタックルは魚を呼んでくれます。大事なことなので、もう一回書きます。「良いタックルは、良い魚を呼んできます!」
最後に、こんな魚を育ててくれる弥栄湖に感謝です。いい年して、湖上で歓喜の叫びなんて、滅多にありませんよ。我を忘れて感動できる魚。それがブラックバスですね。と、綺麗にまとめておきます。
 
<メインタックル>
テキサス
ROD:NORIES ロードランナー 680H
REEL:SHIMANO メタニウムmg7
LINE:DUEL パワーカーボン 16lb
LURE:NORIES コンポジットスカート
FOOK:DECOY フリッピンストレート4/0
SINKER:ZAPPU カラータングステン1/2oz
 
ネコリグ

ROD:NORIES ロードランナーHV-610LS
REEL:SHIMANO コンプレックスCI4 F4
LINE:DUEL パワーカーボンライトリグ 4lb
LURE:NORIES ラッテリー5-1/4
FOOK:DECOY ショットリグ#3
SINKER:タングステンシンカー 1/16oz
 
 


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Updated: 2011年10月25日 — 4:14 PM

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