夢のフィールド 弥栄湖がついに爆発!! 驚愕の魚を持ち込んだ田中/坂田ペアの圧勝!!
第4戦の会場は山口県と広島県の県境にある弥栄ダム。PBTのトレイルレイクの中では一番標高が高い。それゆえに冬の訪れも早く、シーズナルパターンの移行をどう読むかが鍵の一つになる。それはエリア選択という形で現れる。
分かりやすく言えば、一発狙いの小瀬。そして、数狙いの美和。そして、未知数の本湖。小瀬エリアはどちらかというと夏の釣りに近く、サイトなどで1500~2000オーバーという至宝の魚が釣れる・・・こともある。一方、美和は全体に浅く、数は釣れるがサイズはいまいち上がらないことが多い。ただし、これまた一発も十分考えられる。冬に強いエリアでもある。そして、本湖。急深な本湖は立ち木群がメインエリアで、ここ数年はあまり良い釣果が聞こえてこない。ただ、それゆえにプレッシャーも低めで、自分のつりを思う存分展開できるという強みもある。
とまあ、どこでもウイニングエリアになる可能性があるという当たり前の話。
迷うことなく自分のつりを貫いたものが好結果を残したという形になったのではないだろうか。
やはり、PBTで触れておかなければいけないのはキーパーサイズの話である。いつもの事ながら、キーパーサイズは30cmである。これはびた一文まけられない。たとえ1mmでも足りなければ、それはノンキーパーだ。29.9cmの魚は三匹持ち込んでもノーフィッシュと同じということだ。これは小学生でもわかる話。と、これは大切な前フリです(笑)
今回は実に14組28名の参加者がありました。今期最大数であります。大変ありがとうございました。まあ、これには少々理由がありまして・・・ビッグゲスト目当の参加者もいたと思いますがすいませんでした。でも、PBTを心より楽しんでいただければ幸いです。また、たくさんの参加者が居るということは、それだけのフィールド利用者がいるということ。これはとても大切な事。これからもPBTは大会受け入れのあるフィールドで大会を続けていきますので、宜しくお願します。
ちょっぴり肌寒い朝でした。相変わらず季節感の無い輩がちらほらしていますが(笑)それでも、10月末というわりに、寒さは酷くないように感じました。これは当日夜半まで降った雨の影響でしょう。朝はややどんよりした空でしたが、大会中は振ることなく、昼中はTシャツで十分な陽気にまで回復。そんな気まぐれな天気も選手達を悩ませた要因だったのかも知れない。
試合前の情報戦では、実にいろんなことがささやかれていた。その中でも一番の注目は小瀬の上流のビッグフィッシュパターン。プラに入る度にスーパーキッカーをキャッチしている藤高選手。優勝宣言をして三度目のビッグフィッシュを狙う。これが成功すればリミット達成で6000gも夢の数字でないくらいの破壊力を持っていた。また、一週間前に行われたFeeDのペア大会に出たものたちは美和をメインにするものが多かった。それもそのはず上位三組すべてが美和から輩出されたからだ。
ファーストフライトは本田/玉野ペア。一直線に小瀬に向かう・・・と思いきや、やたらと蛇行しながら最上流を目指していく。卸したての新艇なので、まだ慣れていないのだろうか?そして、10分後に第二フライト以降が、次々とエレキをハイバイパスにしていく。ざっと見たところ、美和方面にバウを向けたのは5組ほど。小瀬は4、5組。その他は本湖や会場付近ということだろう。
そして、注目のウエインが始まる・・・予定だったが・・・ん?一艇足りない???帰着の14時になっても帰ってこない。早速、連絡を取ると「え?14時半じゃないの??」との事。ここから時間との勝負があ始まる。それは、1分遅れ毎に100gのマイナスで、15分経過した時点で失格というPBTで唯一のペナルティールールなのだ。ちなみに今回のケースだと14:00:01の時点で-100g。そして、14:01:01で-200gということだ。そして、馬場/山根ペアが帰ってきたのは14:12:40すぎ。ということで-1300g。しかし、これは失格とは大きな差になる。
15分を過ぎて失格だと、獲得ポイントは100P。しかし、時間内ならば、魚を持っていればウエイトポイントはマイナスになっても、順位ポイントが付く。この結果、馬場/山根ペアは記録-570gというPBT史上初のマイナス記録となりながらも543Pを獲得した。これもPBT独自のユニークなルールの一つだ。
そして、ペナルティーこそ無いのですが、30cmという大きな壁に弾き飛ばされた選手がちらほら見受けられた。朝のミ-ティング時に「30cm以下を持ち込んでもペナルティーはないので、怪しければ持ち込んでもらっても結構です。」とアナウンスがあったのだが、まるで誤魔化すかのようにシレっと持ち込んで、すべて弾き飛ばされたペアもいた(笑)
気が付けば堂々と写真までとっていたので小さめに晒しておく(笑)名誉のために名前は一部隠しておきますが。
山〇/佐〇ペア。物言いに対して、物言いをつけて、更に却下された(爆)ほんの数ミリ足りないという悲しさ・・・。〇藤選手のうつむきがすべてを物語っています(笑)
一方、数ミリおろか、数センチは足りなかったのがコチラの小〇/横〇ペア。しかも、入れ替えまでしたと言うから笑いが止まらない。ノンキーを何回入れ替えしたのだろうか。。。余談だが、こちらのボートのエレキははハイチューンを施して、開始30秒でモーター黒焦げだったようで。。。。今後もこの選手の小方工務店チューンに今後も期待したい。
当然二ペアともウエイトレスで順位は最下位タイとなった。
その他にも貴重な一匹を弾かれて、ウエイトを落としたペアもあった。逆に虎の子の一匹を持ち込んで、年間成績にプラスを出してきたペアもいた。しかし、ほとんどのペアがリミットを達成していない、もしくは、スモールキーパーのみという激渋の状況だったようだ。
その中で、グッドサイズを入れてきたのがファーストフライトの本田/玉野ペア。
800g越えのナイスキーパーを入れて、1760gをウエイイン。メインエリアは小瀬。普段からCASTのトーナメントで仲良しの二人は息のあった釣りを展開し、見事3位入賞。
実はこの二人、今のところ入賞率100%なのではないだろうか?昨年の最終戦でノンボーターながら優勝の玉野選手に、ボーターで2位だった本田選手。そして、今回は仲良く3位。何かを持ってる二人だが、一番のキモは左手の手首にあるという話だが。。。
第2位はこちら、藤高/前平ペアである。
6000gオーバーには及ばなかったが、有言実行の1800フィッシュを引っさげてきた。そのウエイトは2970g。この時期なら優勝してもおかしくないウエイトだ。
宣言どおり小瀬の上流で決めてきた。サイトフィッシングというとバックシートの選手にとっては少々辛い。しかし、それがこれからの釣りに大きくプラスになることだろう。前平選手のように他団体で戦う選手にとってはとてもよい刺激になったのではないだろうか。シャローの釣りはアプローチが肝心である。それはバックシートの選手にも要求される。そういった意味では、ペアの協力あっての一匹と言えるだろう。
詳しい詳細は本人のレポートにて。
そして、優勝はぶっちぎりのモンスターを引っさげてきた田中/坂田ペア。
文句なしの5110gで優勝です。右手のモンスターは終了1時間を切ってからのキャッチです。バイトからファイトまで一部始終を見ていた坂田選手は、興奮しっぱなしでした。当然、キャッチした田中選手のベシャリは終了まで止まらなかったようです。
5110gは弥栄レコード。プリスポーンのシーズンならまだしも、このシーズンにこのウエイトは、釣った本人もびっくりです。
当然、BF賞も獲得。気になるウエイトは2650g!PBTレコード更新です。
詳しい内容は本人のレポートにて。
<坂田選手のメインタックル>
今回の結果を総括すると、ノーフィッシュは4組。1匹が4組、2匹が2組、リミットメイクが4組。相対的には厳しいと言わざるを得ない状況だが、入れ替えを行ってるペアがいたのも事実。どこかにある正解を見つける冒険はこれからも続くだろう。
激渋の弥栄湖を攻略した面々です。笑顔でいられたのは彼らだけかもしれません。
年間成績に目をやると、田中選手が大きく2位以下をリードした。最終戦で藤高選手が超ビッグウエイトを持ち込まなければ、田中選手の三年連続A.O.Yが決まる。一方で、クラシック出場権争いは熾烈だ。これは誰が滑り込むのかわからない。
これからも笑いの耐えないトーナメントを演出していきます。
PBTの熱い戦いはまだまだ終わりませんよ!
第五戦は11月27日の菊川湖です。
晩秋のリザーバーを制するの誰か?そして、A.O.Yは?クラシックの出場権は??
皆さんの参加をお待ちしております。