最終戦で魅せた!これが坂田劇場だ!!ついでに田中選手のA.O.Y(笑)
5月1日に開幕したPB TOURNAMENT2011。この日ですべてが終結する。狙うのはA.O.Y。そして、クラシックの参加権利。最後まで白熱した接戦・・・と書きたいところだが、第4戦でとんでもないウエイトで優勝した田中選手は、大きくリードを広げ、早くも勝利宣言をしていた。というのも、逆転の条件は、年間2位の藤高選手が1618Pを獲得し、田中選手が1099P以下で終わるということ。これは具体的に表すと藤高選手が6180g(3匹)を釣り、田中選手が大体4位以下で終わるという劇的なドラマが起こらない限り不可能なものだったからだ。
春のビッグウエイトが期待できる時期ならまだしも、今は晩秋。しかも、今の菊川湖・・・・超激渋!!!6000gどころか、3000gも難しいと囁かれる状態。
いろいろ、安いドラマのような演出も考えたんですが、とても無理(笑)先に結果を書いてしまうと、田中選手をのぞくすべての選手の期待をサクっと裏切るように、田中選手がA.O.Yを獲得。
しかし、このA.O.Yを茶番にしてしまうような最終戦にふさわしいドラマが待っていた。それはスーパー中学生 坂田君による坂田劇場だ。
朝の気温は思ったよりも寒くなかった。9℃くらいでしょうか。昨年の最終戦の写真を見ると、私はダウンコートを着ていました。恐らく0℃に近い温度だったのではないでしょうか。それだけ今年は暖冬ということなのだろうか。気温も高ければ、水温も高い。まだ17℃近くある。そして、選手のボルテージも高い。低いのは・・・バスの活性だけである。とにかく釣れない。
選手達のプラクティスの結果を聞くと、デコは当たり前。釣れても一匹とか・・・。複数釣っている人も、あまりの単発ぶりに全く見失っていると、うな垂れる始末。繰り返すが、とにかく釣れないのである。しかし、そんな中でもしっかり釣ってくる人がいるのがトーナメントの面白いところ。
予定を少し過ぎた7時35分。ファーストフライトの弘中/玉野ペアがスタートしていく。目指すエリアは上流域。今回人気NO,1のエリアだ。そして、順次スタートする選手達。ざっくりと分けると、上流組が6艇ほど。四熊組が3、4艇といったところか。朝の銀座は間違いなく上流スロープ前から対岸の段々畑付近だった。
大会の結果は、大筋予想通りで、リミットメイクはわずか1組。しかし、NFは3組と参加13組から考えれば、そこまで悪い数字でもない。
カメラマンと同船すると、こんな特典があります。自分のファイトシーンをかっこよく撮ってくれますよ。ただし、アングルなどにこだわるあまりに、ランディングに要望がでるかも(笑)
7時間の戦いを終えた選手が次々に帰ってくる。夕暮れも早いこの時期、長いウエイインショウになると運営が大変だと・・・心配する必要も無いのが今の菊川湖(笑)
今回のレポートの写真掲載は2匹以上キャッチしたペアとしました。それ以外の写真はこちら。
PB TOURNAMENT 2011 5th フォトアルバム
ウエイインは年間成績の下の選手から行われる。最初のウエイインは小方/黒瀬ペア。一日上流にへばりついていた同ペアは、粘りで時合いを掴み、2匹をウエイイン。
ちょっとスレンダーな魚だが、2030g/2匹をウエイイン。
その後、一匹のウエイインが続く。やっとこのウエイトを越えるかと思われた前平/山藤ペアも1990g/2匹と40g足りない。
前半ウエイインをトップで終えた小方/黒瀬ペアは「もしかしたら、入賞くらいは・・・。」と期待していたに違いない。
そして、後半のウエイイン。繰り返すが年間成績の上位者達である。きっちりと決めてくれるはずだ。
後半ウエイインのトップバッターは藤本/鈴川ペア。こちらも2匹。
グッドウエイトの魚を入れてきた。注目のウエイトは・・・2410g!暫定トップに立った。もう一匹あれば・・・と悔やまれる。
流石は藤本選手と、言いたいところだが、これはバックシートの鈴川選手が釣った魚。これぞ、ペアトーナメントの醍醐味ですよ(笑)もちろん、エリア選びやボートポジションなどボーターが担う仕事は遥かに多い。だから、二人の成績なんですよ。あ、そうそう、藤本選手も一匹掛けたらしいですよ。ただ、色が付いていて、ヒゲがあったみたいですがw
ともあれ2位に入賞。
ノンボーターの鈴川選手はスポット参戦ながら、WFEN時代からの参加者。「やっとみんなの前に立つことが出来ました。」とのコメントに自然と拍手が沸きました。今度は是非とも一番高い所に立ってくださいね。
釣り方はシルクワームのダウンショット。エリアは・・・もう交通事故のようなもので、単発のバイトをミスらなかったことが何よりのキモということだ。
続いて、弘中/玉野ペア。辛くも1匹を持ち込んだ。しかし、この一匹が年間成績を大きく左右するのは周知の事実。0と1とは、まさに天国と地獄。
そして、年間6位の河口選手。前日プラは7バイトと絶好調。そして、ペアは某釣り学校からの強い助っ人泉選手。
ドヤ顔でウエイインしたグッドフィッシュは1960g/2匹と、これまたわずかに届かない。
プラから悩みぬいた河口選手は四熊にこだわり続け、エレキでも壊れたのかと思わせるほど、一箇所で粘り、仲良く一本づつキャッチ。リグはダウンショット。
残るは山崎/須藤ペア。こちらは年間3位と4位のペア。最強のペアリングとなった。須藤選手は昨年の最終戦2位とこの時期の同湖とは相性がいい。
要注意ペアのウエイトは2320gと藤本/鈴川ペアにわずか90g足りない。菊川らしいシビアな戦いだ。
見事3位入賞。朝から狙った魚をダウンショットで仕留め、その後はエリアを大きく移動。中野のディープではスーパースレッジのキャロでグッドサイズをキャッチ。多彩な攻めで気難しい菊川のバスを攻略したようだ。
満を持して年間1位の田中選手の登場。ペアは前回の弥栄戦でぶっちぎりの優勝を決めた坂田君。しかも、昨年の最終戦でもペアで三位入賞。相性ばっちりのペアだ。田中選手は重そうなバッグを持ってくるが、なんだか様子が変・・・。どうやら、バックシートの坂田君におもいっきり捲くられたようだ。ペア選手というより、スタッフのようにヘーコラ働いているw
そのバッグの中身は見事な魚体ばかりで3630gをウエイイン。文句なしの優勝だ。ビッグフィッシュ賞も1420gで獲得。すべてが坂田君の魚だ。小さい田中選手が、一際小さく見える(笑)
「トーナメントシャツ着る人間違えんじゃないの?」とか「これで何を語るか楽しみだねw」とか、野次が飛び続けたのは言うまでも無い。
坂田選手のメインの釣り方はスモラバの痙攣シェイク(笑)張らず緩めずでシェイクしながら、3mから10mまで(!)落として行きます。とにかくスローに攻めるのがキモ。
朝に田中さんから「スモラバ出来る?キーはワカサギじゃなくて、ギルだから。」とアドバイスを貰いました。スモラバは得意な釣りだったので、うまく嵌ってよかったです。
<田中選手のメインタックル>
<坂田選手のメインタックル>
このルアーですべての魚をキャッチしたようです。ペアで一匹が苦しい中で、一人で5匹。間違いなくMVPの活躍ですね。
上位入賞の3組です。言うまでも無く、カメラマン小方の入賞の夢は儚く散った。人が夢を見ることは儚いことなんですね。あ、そうそうPBTのマスコット『菊次郎』は今回もNFでした。しかも、ロンリー(ペアなし)。
存在するだけで仕事をしている感があります。ペアになった人はいろいろ大変だと思いますが、これもトーナメントの醍醐味の一つだと思って我慢してください。
最終戦参加の皆様お疲れ様でした。本当に厳しい大会でしたが、懲りずにお願いします。
さて、残るはクラシック参加権利の発表です。
年間優勝は・・・三年連続で田中大介です!第4戦から更に差を広げての完全勝利、年間3勝という快挙です。
ま、拍手も起こりませんねw。憎まれ役って寂しいですね。。。
2位には暫定3位から1ランクアップの山崎拓。3位には本日NFで逆に1ランクダウンの藤高広幸。4位には順位変わらずで須藤建。
そして、5位・・・・河口眞之。暫定6位から1ランクアップです。嬉しそうですね。
6位は2戦連続優勝で暫定10位から大きくジャンプアップした坂田雄真君。初の中学生クラシッククオリファイアーです。この調子で優勝までかっさらいましょう!
順位は前後して、8位にバカボン弘中(坂田君の後ろで情けない顔しているオレンジの人)。今日の一匹が効いて初のクラシック権利を獲得。なんとか8位を死守。
7位は今回2位で暫定9位から2ランクアップの藤本裕二。第一戦のNFから不死鳥のように蘇りました。こちらもクラシック初参加です。
9位に昨年のクラシック2位だったGUTSさん。今回NFで暫定5位からどこまで落ちていくのか心配されたが、なんとか9位に踏みとどまった。
そして・・・最後の一人は山藤博之。今回愛車の故障で急遽ノンボーターへ登録変更。しかし、自力でキャッチした二匹は暫定12位からの逆転というドラマチックな結末だった。
クラシッククオリファイアーの面々です。一年間を戦い抜いた至福のひと時です。
そして、注目のクラシック会場は・・・厳正なる抽選の結果、三年連続となる小野湖となりました。
詳しい日程などは後ほどHPで案内いたします。また、プレスも熱烈募集。こちらも詳細をHPにアップする予定です。
こうしてPB TOURNAMENT 2011は無事に幕を閉じた。事故も無く、楽しく運営出来たことは本当に心から皆さんに感謝です。