2012年 6月11日(日)PBT第1戦 川上ダム
いよいよ2012年PBT戦の幕開けである。前週はCAST戦(小野湖)だったので、プラクティスは前日しか入れませんでしたが、ケンチャンフラット(次回からは「藤本エッジ」と呼べと準優勝者が命名権を強引に主張してます。)以外は、四熊筋のシャローフラット周辺に好感触を得ていたので当日は四熊筋からスタートして、9時までにリミットメイクして、後は入れ替えを拾い釣りなんて甘いプランを立てていました。
PBT恒例のペア抽選で、CAST戦にも参戦されている鈴川選手と同船することになりました。CASTの丸山戦では沖目にボートを浮かべている光景をよく見かけていましたので、釣りのスタイルがすごく気になる選手でしたので同船できてラッキーでした。
一通りプラの状況から本日のプランを説明して同意を頂けましたので、四熊筋へ向かいます。フライト順は8/10番目でしたので、先行者が2組(田中艇・山本艇)いましたが、確実なバックアッププランを組むことが出来なかったので、そのまま四熊筋で朝の勝負を挑みます。
メインとして考えていたシャローフラット周囲は田中艇に抑えられていましたので、少し下流にポジションをとり、フラット前が空かないか様子を見ながら、控え目に釣り開始です。しかし3艇ともに沈黙の時間が流れ、最初にヒットしたのは更に下流のアウトサイド岩盤を狙っていた山本艇でした。回遊しているなら次は私たちか?少し深めの2~4Mを探っていた私のロッドにストラクチャーを乗り越えた後に、ククッというバイトが有り、スウィ―プで合わせると生命感が伝わり1100gを鈴川選手にランディングしてもらい、ホッと一安心。回遊とすれば次は、田中艇だが…坂田選手のロッドが大きく曲がっています!やっぱり回遊してるんだ!だがジャンプ一発バラシ…
次に回遊してくる魚を待ちます。シャローフラット周囲も空いたのでしばらく粘りますが、バイトすらないので、四熊筋のフラットへ移動。5mラインのブレイクらしきところで、コツというバイトがあるものらず、鈴川選手が得意とするヘビ・キャロにバイトがあったようです。十分に送って大きく合わせるとロッドがグーンと引きこまれます。ついにスーパービッグが来た!推定3k越え!!川上レコードだ!だが鈴川選手の顔が少し曇ってきました。「バスじゃない」いやいやそんなことは・・・「ナマジーっぽい」いやいやそんなことは・・・ようやく上がってきた魚には立派な長い御髭が生えていました。ネットに収まりそうにない70upです。まあ、生命感はあるので少し粘りますが、バイトも無いので岬に移動します。
岬のフラットにはベイトが乗っていませんでしたが、エッジ部分に本日最高のベイトが写しだされ、群れの後ろにはバスらしき反応も出ています。ネコリグを投入して底をきった状態でフワフワさせてると、ククッとティップが入りましたので、すかさず合わせるとドラグがジーッとなってプン…フックオフ。しばらく待つとベイトが入って来ましたので再度投入!今度はコッというバイトがあり合わせるとグングンと生命感ありやったね!しかし水面際でジャンプ一発バラシ!しばらくは音沙汰なしで群れが来たので再度投入!三度目の正直でようやくランディングに成功で900g。それから音沙汰なしなので、マーカーを回収しようすると群れが入ってきたので更に粘りますが、無反応なのでガードレール下のストレッチを見るとようやく空きましたので、ストレッチへ移動。
ストレッチに移動して、ギョタンを見ますが何時も通りに反応なし。いいんです。ここは反応がないのが正常なのです。まずは壁に向かって右側の岬を攻めます。ここは沖目を狙うのがキモなんです。っで岩に引っかかったのを外したり、ひっかけたりしながら深い方へ落としていくと、コツというバイトがあり慎重に合わせると、ググンと引きこまれ確かなバスからの手応え!やったー!!! リミット・メイク終了1時間を切ってます。が、水面でジャンプ一発バラシ…鈴川選手にランディングの用意までしてもらっていたのに…私のゲームはこれで終わった全身脱力(「ガックシうなだれた姿は糸の切れた操り人形のようだった、身動きしないので気絶してるのかと思った」田中プロ談)
既に痴呆状態の私をよそに、鈴川選手は孤独な戦いを続けており右側の岬にヘビ・キャロをキャス
ト深い方へ落として行くと「ん、来ましたよ!」の声で現実世界へ引き戻されて見ると、ロッドが!
鈴川選手のロッドが!グングン曲がってる!「呑まれているかも?」いいんですバラスよりよっぽどいい!ランディングネットに収めてみると本日最大!1200gぐらいはあるでしょう。リミットメイク達成です。二人がガッチリ握手を交わしたのは言うまでもないこと。これだからペア戦は面白い!
初めて組む相手と力と息を合わせて優勝という目標に向かって戦い、喜びを分かち合う。一人戦は
自分との戦いだが、ペア戦はともに戦う仲間がいる。 再度、同じ岬に鈴川選手がキャストすると、嘘みたいにバイト!連チャンモード突入です。ランディングしたのは700gで入れ替えはできませんでしたが、鈴川選手は笑っています。もちろん私も笑っています。「バックシーターとしての仕事ができて安心しました」(鈴川選手談)いえいえ、ライヴウェルの魚の状態を確認したり、ランディングを手伝ったりと、これまでに十分仕事はして頂いています。
この時点で終了まで30分を切ってます。まだまだラッシュ中!私も戦闘モードに切り替えて左の岬
を……いつの間にか嶺山艇がコッソリ岬を攻めてます。テキサスで深い方を探っています。仰け反っ
たと思ったら、ロッドが曲がってます。ああッその魚は…(後で聞いたら1300gあったそうです)こうして私と鈴川選手のPBT第1戦は終了しました。鈴川選手ありがとうございました。一人で試合してたら心が折れてました。
優勝した横山選手・須藤選手おめでとうございます。私にとっては一番敵にしたくない選手がcomebackしてきましたが、同じフィールドで競える楽しみの方が上回ってます。今後も継続して出場されることを祈ってます。