C杯 DUEL CUP(其の2) 6月1日 D.Tanaka

持ち前の精神力ですばやく立ち直ったつもりだったか、なぜかバイトがぱたりと止んでしまった。なにかリズムが悪いのかもしれない。考えてもどうもならないので、これは移動のタイミングと判断。入りなおすのを基本において周りを見てみることにした。


西湖の取水塔のすぐ奥のワンドをチェックしてみた。水も悪くないし、ベイトもそれなりに居る。しかし、バイトはない。はっきりとしたものは分からないが、何か“釣れる”という雰囲気が伝わってこない。ギルのバイトはあったのだが。
すぐに最初のスポットが見える位置まで戻ってみた。すると、対岸側の人が移動中だ。それならばと、早速入ってみる。ゆっくり魚探を掛けながら、ベイトのより具合やブレイクの具合を見て、このスポットのキーになるところを見定めていく。結構小さい場所なのでそんなに時間はかからない。しかし、バイトはない。タイミングが取れてないのだろう。
ふと対岸を見ると、赤い服の後藤選手を発見。対岸の岬には横山選手。なにか電話をして馬鹿話をしているようだ。ダムサイトのすぐ横なのでその声が反響してよく聞こえるのだ。その後、後藤選手がこちらにやってきた。少し情報交換をしていた。後で声が大きいからうるさいと横山さんからクレームがきましたが。(笑)
そんな馬鹿話をしていて、気分が落ちついたからか、ここで待望のバイト。またしてもライトリグだ。今度はHV-601LSのインチワッキー。ルアーはストレート5”ばらしてはいけないとBASS SMOOTHの伸びのなさをを考慮しながらドラグを締めなおしておく。最初のジャンプでルアーが見えないのでフックは奥に掛かっているようだ。そうなら、気になるのは“歯によるラインブレイク”と“身切れ”だ。前者はリーダーを8lbにしているので問題ない。後者が掛かりどころが見えないだけに気になった。しかし、ここはハイブリッドバキュームのしなやかさが本領発揮だ。
もちろん、ライブウエルの水もばしゃばしゃこぼれている。でも、そんなの関係ねぇ〜!(あれ?もう死語なの??)
「細いなあ」なんていいながら取り込んだ魚は待望の1500g。これで一気にテンションがあがる。
goto&enzo.jpg
左側が後藤選手。右側が横山選手。この時点で後藤選手は2匹。横山選手は3匹。私は4匹。ちょっと優越感(爆)
でも後藤選手もしっかり3匹目をキャッチしていましたよ。
goto-randing.jpg
この辺りから風が吹き始めたのだが、なぜかバイトが続かない。小移動を繰り返し、残り時間30分でビッグフィッシュをバラしたあのスポットへ。もうここでぎりぎりまで粘るつもりだ。
ルアーは今日一番反応がいいガンターフットボール。そして、ついにバイトを捕らえた。慎重にジャンプさせないように浮き上がらせる。ルアーの掛かり具合を見て、引抜を判断。そして、無事に5匹目となる1450gをキャッチ!嬉しさのあまり声が漏れた。(というか少し叫んだ。)通りがかりの人が「良かったね〜。大きいさかなじゃね〜。」と祝福してくれた。チョット恥ずかしかったかな。
その後、一投もすることなく、一目散に会場へ。ウエイインである。帰着後、魚が落ち着いたのを見てウエイイン。まだ、人が少なかったから見せ場ではなかったけど、早く魚も返してあげたかったし。
そして、
daisuke2(1).JPG
こんな感じで・・・
top3(1).JPG
こんな結果になりました。
まあ結果としてはこれ以上ない優勝なんで気分は最高なんですが、私としては持ち直した精神状態や状況を読んで自分の持てる力を出し切ったことが何より満足。
ああ、やっぱりトーナメントは楽しい。私の人生を楽しくするスパイスのようなもので、ある意味、麻薬のようなものかもしれない。だから、辞められないのだ。


Updated: 2008年6月4日 — 5:40 AM

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