前日の雨が気になっていた。間違いなく、急激に増水しているだろうし、濁りも入っていると思われた。春の白濁りはあまり良い経験が少なく、なんとなく気分が乗っていなかった。だから、この釣行を決めたのも朝、起きてからからだった。
いつものように6時に目が覚め、家を出発。エンジンオイルを足したり、軽いメンテをしたりで湖上に浮いたのは8時くらいだった。
先行者に声をかけられ、今後のバスの行方について話し合った。朝からとても有意義な時間が取れたと思う。このまま話し込んでも良かったのだが、さすがに相手に悪いだろうと思い、「最近好調の須々万ワンドにいって見ますわ。」と告げ、上流スロープを後にした。スロープ付近の水温は10℃を切っている。やはり、冷たい水が流れ込んでいるのだろう。浮きゴミも多く、水も白濁している。
須々万ワンドを目指し、中ノ島公園の岬のところでなんとなく対岸のガレ場が気になった。そこに2本立ち木が立っていた。特に珍しいシチュエーションではないが、このときはなんとなく立ち止まった。エレキを降ろし、一投目。ルアーはクリスタルSディーパーレンジ 1/2oz。若干スローロール気味に巻いたクリS。HB-680Lのティップがふっとテンションを失い、直後絞り込まれた。「一投目にバスを釣るのは久しぶりだな。」なんて思いながらランディングしたのは900gのチョット痩せた奴だった。
このあたりはなんとなく春らしくない。なんて、考えながら投げていると、またすぐにクリSがひったくられた。今度はさっきのより重い。上がってきたのは約50cm(メジャーがないで、ライブウエルのフタを目安に測っている。正確な数字が分からないので以後、50クラスと表記する。48cm〜52cmくらいだと思ってください。)の1200g。長さはあるが、痩せている。それでも、二匹目から50とは今日はいけるかも?」なんて喜んでいた。
そのまま、岬をまわり、目的の須々万ワンドに到着。眼前にあったのはとんでもない景色だった。それはまるでインダス川のような色だ。インダス川には行ったことないけど。(笑)
写真では分かりにくいが、白濁りではなく土砂濁り。茶色系の濁りだ。水面にも多くのゴミが浮いていた。
数回、キャストしてみたがなんとなく違う。水温も11℃と思ったより高くない。なにしろ、岬のところで2色に分かれるほどの濁りだ。しかも、前回良かったところはすべて6m以深だ。春のセオリーからは捨てていいと思われた。いきなりメインエリアがなくなった。しかし、このエリアのバスはそんなに移動もしないだろうと思い、濁りの薄くなる辺りから下流方向に向けて流し始めた。風が若干吹き始めていた。
ルアーをディーパーレンジからオリジナルに変更。カラーもホワイトからチャートの混じったものへ変えた。視認性と強さの調整だ。その答えはすぐに変えって来た。
これもキロUPだ。先ほどまでの魚と違って、コンディションがいい。このバスが本日の爆釣劇の口火を切る事になったのだ。
つづく