PBT第四戦 8月9日 河口レポート

PBT第4戦 小野湖(宇部市)
 他力本願でここまで戦ってきた河口です。今回はノーフィッシュなので語るべきことは何もありませんが、敗者は敗者なりの戦略をもって試合に臨み、そして試合中も試行錯誤しているという負け犬の方程式をレポートしたいと思います。
 A.O.Y.が見えてきているだけに第4戦で勝負を決めたい思いで、プラクティスには8/1.2.7計3回入りました。
 8/1は単独で曝気装置周囲と中流域を見て回り、8/2は石橋選手と太田川筋と中流域、8/7は単独で最下流~中流域を見て回りました。
 そうなんです。この時点で厚東川筋には一度も行っていないのが負け犬方程式の始まりです。
 行かなかった理由は①藤高代表がキッカーフィッシュともいえる魚を厚東川でかけており、試合当日も藤高代表が厚東川をメインエリアにするであろうし、船足で負けるので良いポジションを確保するのは難しいので自分のエリアから外す②もともと厚東川で釣りこんでいないので苦手なエリアである③夏の高水温時期には中下流域のディープでワカサギを捕食しているビッグバスのパターンは掴んでいるので、苦手エリアでの冒険はしない。
以上の理由で厚東川エリアを外したのですが、どうみても「逃げ」の理由ばかりです。
 プラクティスでは、太田川筋の上流部には流れが無く「土砂崩れ」ポイントではそこそこ釣れましたが、1500クラスが釣れるという確信が持てなかったので、太田川筋はメインエリアから切り捨て、中下流域を本格的に見て回ることにしました。
 中流域は表層水温が30℃を越えて(午前中は30.5℃で午後には31℃台)おり、ベイトの 群れも6~7mと8~10mとに分かれてはいますが、魚探には帯状に映るぐらい固まり始めています。あとはバスがこのベイトの群れに反応しているかどうか というところですが、プラクティスでは5~6mのベイトにバスが反応しているようで、8/2は山大ワンド下流側のフラット上では石橋選手のミドストでも私 のジグヘッドでも簡単に口を使ってきます。
pbt4thkawaguchi1
pbt4thkawaguchi2
ただ気になったのは、下流の曝気装置が稼働していないことです。曝気装置周囲のフラットや岬は曝 気が稼働しなければC級ポイントになってしまいます。ベイトは10~12m付近にいるようですがバスが全く反応しませんでした。
 8/7の単独プラでも山大ワンド下流のフラットではジグヘッドに反応せず、メタルバイブレーションに反応がよく簡単に口を使ってくれました。
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また、昨日は今一つの反応のガッツ・ストレッチでも6~7mのブレイク付近にベイトが固まっており、バスらしい魚影も魚探で確認できましたのでメタルバイブレーションを投入すると着底する前にバイトがありました。
pbt4thkawaguchi4
曝気装置周囲の状況は全く変わらず、最下流の岬のフラットを最後に確認しに行くとベイトの影は薄いものの岬の沖で回遊している感じで水面がざわついていましたので、岬のエッジ(5m)にメタルバイブレーションを落としていくと、すぐに反応が返ってきました。
pbt4thkawaguchi5
 ここまでの感触では中下流域で4500は確実に獲ることができると確信していました。水位は 減水傾向でしたが、5~6mのバスに影響は少ないだろうし、天候は晴天続きではありますが午後の表層水温31℃台はほぼ最高水温であるし、曝気装置もこの まま動かないのであれば爆発的な釣果は期待できないものの他のエリアで揃えることができる。試合当日も中下流で勝負すると決めました。
 試合当日では、スロープ前で表層水温がすでに30.5℃と若干高めではありましたが、あまり 気にすることなく山大ワンド下流側のフラット5mに行きますが、フラット上にベイトの影がなくフラットから落ちた8~10m付近に薄いながらもベイトが入 るので、風が吹くタイミングで上に上がってくるのか?フラットに上がっているバスも風が吹けば口を使うのか?結局バスからの反応を得ることはできず、表層 水温は既に32℃に達しています。10時を迎えた時に最下流に行くのか?川を目指すのか?の選択をすることになりますが、
①厚東にしろ、太田にしろ釣れているなら、既に良いポイントは先行者に押さえられている可能性が高い
②下流に下ったのはガッツ艇のみで良いポイントを押さえることは可能
③わずかな希望ではあるが曝気装置が稼働している可能性もある
④昨日よりも若干高い表層水温ではあるが、曝気装置から下流は中流域よりも比較的低い水温だったので、最下流は水温の影響を受けにくいかもしれない
等々の「下流の方が釣れるかもしれない」という理由をつけてバックシーターを説得して、最下流に下ったもののバスの反応は得られず、釣れるのはワタカとたまにニゴイのみ。
 昼からは風が出てコンディションが戻っているかもしれないと中流域に戻ってみたものの、魚探 に映るベイトのゴージャスな反応(7~10m)に流れるような太い筋が幾筋も絡んできます。中層の活気のあるバスか?とルアーを投入するとワタカ、ワタ カ、ワタカ…しかも40㎝近いです。でもワタカ!まるでプラクティスのバスが全てワタカに入れ替わってしまったかのようです。
 何が原因でここまで状況が一変してしまったのか未だに理解できませんが、時既に遅し!いまさら川筋に上がる時間もありませんし、何ら対策もできないままタイム・アップです。
 私の負け犬の法則は、逃げのプラクティスをしてしまったことと、プラクティスのイメージが強 過ぎて別のスタイルに切り替えることが出来なかったことです。優勝された方はプラクティスに入っていないと豪語されていましたが、私にはプラクティスなし に当日を迎えて、アジャストしていく度量はありませんので、最終戦に向けて攻めのプラクティスを実施するしかありません。苦手な美和筋や小瀬川上流部にも ボートを走らせてみようと思います。まだ2ヶ月ありますので新たなスタイルにもチャレンジしたいと思います。

Updated: 2015年8月12日 — 6:19 AM

2 Comments

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  1. 読みごたえありますね。勉強になります。
    他の選手がなかなか下りてきませんでしたもんね。

  2. ありがとうございます。まとまっていないだけです。
    なかなか「ディープが釣れる」という思いから逃れることが出来ませんでした。

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