時間をちょっと遡って、田中氏と合流するところから。合流と言うか勝手に乗り込んできて釣りを開始。
内容については田中氏のレポートを見てもらえば分かるので、そのときの心情につてい語ろう。
蒸し暑さが残る日に濃厚アイスとは有難いが、食べるよりも溶ける方が早いので手は当然ネチャネチャになってしまう。早速、奴のトラップひっかかてしまった。
段々畑・上流ともに二人は釣れなかったので、ここまでは自分のペースは乱れていずにキャストが出来ていた。釣れないというのは午前中から考えても予想通りだったからである。
しかし事件はここから始まった。
クランキングで見事にはめた田中氏は鼻高々に能書きを垂れまくっていた。しかも、後ろからの話し声は周りの岩盤に反響し、5.1chサラウンドのように響き渡り、耳を覆っても脳幹に届いていた。
もはや私の心はハートブレイク状態。昨日からロリバスと戯れていた僕とは違い、アダルティーなバスを釣る田中氏は、「まぶしい・・・今の君は私にはまばゆすぎる。」
もはや田中氏は直視できないほどの後光を放ちながら満面の笑みを浮かべていた。そんな田中氏に「へらへらすんな!」と心で叫んでやった。
そんな事をしていると風景は変わり、岩盤から土肌になっている所まで下ってきた。
しかし田中氏の勢いは止まりそうに無い、早くここから立ち去りたい所まで追い込まれた私は、3/4のクリSダブルウィローで1度底まで落としてゆっくり巻き上げる方法を取った。
スローロールがうまく出来ない私にとっては、こうゆうやり方でしかスピナベでディープを探る方法が無いし、昔はこれで着地後、数回巻くと釣れていたので、久々にやってみる事にした。
あとは、前平氏から教わった”ダベリング”を入れてみた。ダベリングとはダベリ(喋り)ながらルアーを巻き上げる事。この事により釣りたいと言う煩悩を取り去り無心で巻くことが出来る。そうす事でラインに邪念が伝わらなくなり結果バスが口を使うと言う、高度な術である。
そんな数投目、綺麗なシュプールを描いた私のクリSは陸上の岩にガッチンと当たって水に落ちた。これまた超高度な術だ。そんな事をしていると、その時は来た!
数秒カーブフォールしていたら、ゴッチン!!というアタリが来た。渾身のフッキングでこちらも答えてやった。
まるで岩を引き寄せている感覚だ。しかし岩では無い事は百も知っている。こちらも数え切れないほど岩を釣っているからだ。
ヘ( ̄ー ̄)ノ
「強い!」この言葉がピッタリの引きだ。ドラグが容赦なく出で行く、ドラグを調整を確認したがいっぱいまで閉めている。本物のBIG BITEに興奮するはずだった。しかし、岩との勝負は数多くやっているが、このサイズは初体験。まさに初めてのあの淡い・・・いや、苦い思い出の夜のようだ。ポッ・・・。
やっと姿が見えた時、田中氏は2キロ超えは確信していた。「遊んでないで真剣に取り込め!」との言葉。
しかし自分はスピナベのスカートが取れていた事にショックで「わやじゃ。スカートが取れた。」と一言。
あまりのビックバスに頭が処理出来ないと言うか、認識できていないのだ。実は田中氏にカメラの使い方を説明する余裕もあるくらいだった。今考えたら・・・恐ろしいことだ。
豪快なジャンプをするが、フックは上あごをしっかりと捕らえている。
見よ。この勇姿を!少し踵を上げるのがポイントです。
死闘の末やっとハンドキャッチに成功。最高の瞬間です。
堂々の56cm/2850gのビックバスです。
ワーイ♪\(^ω^\)( /^ω^)/ワーイ♪
さぁ、ご覧あれ!
こんなことは滅多にないのでどんどん披露しますよ〜♪
ビッグバスも嬉しいが、奴の前でこの魚を釣ったことも輪を掛けて嬉しいのです。
かわいさあまり、喰いついてみました。(笑)実は背びれの立つ写真を撮りたかったのですが、なかなか立たないので噛み付いたのです。
この写真が欲しい方は0120-545-DoNotASK
僕の腹回りに負けない位のウエストです。
「メタボなお腹に、メタボなバス」今期の標語です。ビリーに感化される様なヤンキー達には負けません!武田鉄矢のような日本男児でいいんです!
こうして、夢のひと時は終わりを迎えた。
ありがとう、ビッグママ。夜のお店でビッグママが出てきたらテンション下がるけど、菅野でであったビッグママは最高でした。
このあと田中氏はキロupを釣り上げたが、納得してなかったのは言うまでもない。
たった1匹のバスで「どんたけ〜」の僕と「どんぞこ〜」の田中氏になるとは、怖いです。
また、バスフィッシングの深い世界にはまり込んだようです。しばらく、菅野に住民票を移すようになりそうです。