どうも小林です。
今回の第5戦にてPBTレギュラー戦が全て終了しました。
最終的な年間ランキングは6位となり、なんとかクラシック出場を決める事が出来ました。
ちなみに第5戦の成績は3110g/3本で、今年2度目の表彰台となる3位で終えることとなりました。
PBTの年間成績は5戦中4戦のポイントで決められるのですが、最終戦を残してノーフィッシュはない状況だったので、最低点の808を超える(切り捨てられる)ウエイトを出さなければならず、ノーフィッシュのリスクを背負ってもキッカーを狙わなければならない状況での試合でした。 では、いつも通りプラクティスと当日に分けて詳細を記載していこうと思います。
<プラクティス>
プラクティスは前週2日と前日の計3日間入りました。
まず季節的な状況から読み解いていくと、今回は秋という事で朝と日中の気温差が激しくそれに伴って表水温が大きく…と解説していくと長くなりますので(笑)、魚の動きや状況変化が短い時間で変化する状況下という事を頭におきます。 (余談ですが、個人的にはどうしても知りたくて図書館やWikipediaで…の先の部分を調べました。魚が10m以深に落ちるのにもちゃんと理由があります。)
状況変化が速いということはある程度時間をかけないと状況判断が難しいので、事前に釣れると想定されるエリアをじっくり釣りながら、1日で2つの筋を見て周ることとしました。 ちなみにプラのエリア的な内訳は、初日は小瀬→美和、2日目は本湖、笹ヶ谷→小瀬、3日目は美和→小瀬という感じです。
基本的には降雨量が乏しく流入量と放流量が共に少ない状況でしたので、今回も地形変化にカレントが当たるエリアを中心に釣っていきました。
ただ、カレントを3次元で的確に捉えていくのは難しく、風の向きや強弱で魚にとってベストなエリアも変化するので、最終的には魚探の反応(水温や生命感)を含めて判断するのがベターです。 個人的に流量が少ない状況で大きくエリアを絞るときは、カレントがインサイド側を流れる場所があること頭においてエリアセレクトしていきます。 これは流量が乏しい為にアウトサイドまでカレントが当たらず、流入口から放流口までを短い距離で流れる場合があるからです。
また、カレントの流れるレンジについても、基本的に流入してくる水とボディの水の水温によるそれぞれの比重によって変化します。
今回は弥栄レンタルボートHPによれば20mまでの水温が同じなので、流入する水がボディに対して-5℃であったことからも、最大水深20m以浅のエリアでは確実にボトムを流れていくことがわかります。この場合だと地形的に考えても中下流は特にチャネルを中心にカレントが流れると想定されます。
それらを考慮したプリプラ(最初の2日間)で、得ることのできた情報は下記の通りです。
◎水の色が予想よりクリアだったので、ターンオーバーによるプランクトンの発生が落ち着いてきていたことと、弥栄レンタルボートHPのレンジ毎の水温が一定である事から、季節の変わり目というよりは季節的に安定している状況と推測出来る。 このことから大きな状況変化がなければ、ある程度パターンとして成立させることが出来ると判断。
◎小瀬筋上流の緩やかなバンク沿いにキッカーサイズのバスがちらほら見えて、時折ボイルが発生していた。
これらはフィーディングの魚と判断できるので、居心地重視の可能性がある魚よりは確実性がある。
しかしながら、ボートの進め方を含むファーストアプローチが間違っていたこともあり、バイトには持ち込むことが出来なかった。
食わない魚ではないハズなので、当日はブラインド等でプレッシャーをかけなければ可能性あり。
また、9:00過ぎてからの出来事なので朝イチの方が高活性な可能性もあり。
2日目の朝イチは本湖のワンドや笹ヶ谷上流をチェックしたものの可能性を感じられなかった。
◎小瀬中流の緩やかなバンクの10~20mプラス地形変化に魚探への反応があり、キーパー(30cm)以上のサイズを釣る事ができた。 これは、先に説明した要因からこのエリアにカレントがあたっていると推測される。
◎美和筋や笹ヶ谷は小瀬以上にカレントが乏しい状況で、魚探に反応があるレンジが頻繁に変わってしまうことから、カレントよりも風等の他の要因に影響されているように感じた。 10m以深はある程度安定しているが、常に釣れ続く訳でもなくノンキーパーも混ざるので微妙。
0〜10mで長時間安定していたレンジは4~6mだが、結果的にどのレンジにしてもタイミングがあえば簡単に口を使う状況だった。
良いタイミングの判断は釣れることでしか感じとれなかったが、バンク際から狙ったレンジに落とし込んでいく縦の釣りよりも、「レンジさえ合えば釣れる魚に対して効果的」=クランクベイトの釣りが一番数が伸ばせた。 プラ中にディープクランク(ほとんどがショットオーバー5)で釣ったキーパーは10匹近く。
◎本湖ジェットスキーワンドを中心にキッカーサイズを目撃した。
しかしペアリングで泳いでいたりボイル等のフィーディングらしい光景もなく、何を目的として泳いでいるのかは明確にはわからなかった。 そして4匹出会った内、3匹は完全に無理だと判断したのでかなり釣れる確率が低い選択となる。
◎小瀬筋中流の立木にてキッカーフィッシュからの反応。
残念ながらボート際でバラしてしまったが、他の選手の情報からもキッカーを狙えるパターンであると認識できる。
ただし、朝イチではなさそうということくらいでタイミングは全く不明。
また、バラした魚はクランクベイトのリアフック1本掛かりだったので、効果的なルアーがなんなのかも不明。
このことを踏まえて下記のタクティクスを組み、前日プラで→のような最終調整をしました。
・立木のキッカーパターンは日中という仮定なので、朝イチは上流のフィーディングするキッカー狙いでシャローをメインとする
→小瀬に魚がいることはプリプラで把握しているので、前日プラで美和上流をチェック。反応は得られなかったので当日は小瀬上流からのスタートが決まった。
・小瀬上流スタートが決まったので、日中のキッカーパターンは本湖ではなく小瀬筋の立木を中心にする事とした。これは、タイミングが掴めていない上に本湖の立木が優位ともわからないので、とにかく移動での時間ロスを減らすための選択 →とりあえず立木関係は前日プラでは一切触らないようにした。
・時間合わせのキーパーパターンに立木エリアの対岸にある小瀬中流インサイドのディープを選択。
→前日により効果的なリグを探した。
色々試した結果、Gテールサターン3.5のライトキャロライナリグでよく釣れた
<大会当日>
抽選の結果、ペアはLAYLA選手でフライトは6番になりました。
LAYLA選手はオールマイティな釣りが出来ることから、タクティクスはそのままで説明しました。
フライト後は予定通り小瀬筋へ直行しましたが、機動力のある藤高艇が先行してしまったため、小瀬中流インサイドディープでタイムラグをつくる事にしました。 入ってみるとプラ通りに10~15mで魚探に反応があり、自分にさっそくヒット。
かなり良さそうな手ごたえだったのですが、上がってきたのはなんとヘラ。
幸先よくグッドフィッシュかと思ったのでけっこうショックでした。
しかし、その直後にLAYLA選手のCテールのヘビーキャロライナリグにヒットしてファーストフィッシュの650gほどをキャッチ。 ディープから釣り上げてしかもフックを飲んだ状況でしたが、適正に自分で対処していたところはさすがでした。
その後は何もなかったので、すぐに目的の小瀬上流域へ向かいました。
オイルフェンスを超えて左手のアウトサイドストレッチをブラインドのスモラバで流していくと、想定外の450gほどのキーパーサイズをキャッチ。 その後550gほどをキャッチし、ついに狙っていたキッカーフィッシュの1900gをキャッチしました。
読み通り、遠くからブラインドで狙うことでバイトさせる事が出来ました。
ちなみにスモラバ(C-4JIG 3.8g+C-4shrimp 3.5)を選択したのは、プラで見えた魚が大岩についていたり、沿って泳ぐのが見えていたのでエビゴリ系シルエットのスモラバをセレクトしました。 ボイルで追われているのがエビゴリ系と断定する事が出来なかったので、もちろん他のリグも投げました。
ちなみに、釣れているタイミングでLAYLA選手は6インチストレートのネコリグやウエイテッドフックでのシャッドテールワームを投げていましたがノーバイトでした。 スモラバが効果的だったように思います。
タックルはプラで1500〜2500近い魚が大岩絡みで見えたことから、万が一に備えてベイトフィネスタックルを選択しました。
この時、8:30ですでに3110gをメイクしていました。
その後もキッカーらしきボイル等もありますがビッグフィッシュは続きません。
そして最上流から下ってきた藤高艇とも被ってしまい、シャローからレンジを落とすとサイズも400g台になったきたのでオイルフェンスを下りました。
ここからはひたすら立木を含む小瀬中流の岩盤でのキッカーを狙う展開。
タイミングも効果的なルアーもわからないのでとにかく色々なルアーをひたすら撃って投げました。
それに加えてところどころでエリアを休ませるために、対岸にあるインサイド側のディープでキーパーの底上げも狙いました。
しかし残念ながらキッカーも釣れず、下の550gを超えるキーパーも釣れずに帰着となりました。
勢いがある時なら、上手い事キッカーが2本入って4kgとか5kgとかになるんですが今回はダメでした。。
今戦なら1匹キッカーが入れば優勝でしたがあと1匹がとても遠かったです。
結局、ある意味今年らしい展開と結果で最終戦を締めくくる事となりました。
次のクラシックは来年なので、それなりに運にも期待しても大丈夫かな⁉︎笑
皆様、一年間お疲れ様でした。