〜前回からの続き〜
小方さんのラウンドだ。
私は相変わらずバックシートから小方さんの迷惑も帰り見ずに、クロスキャストで際どいところに入れていた。とあるレイダウンで「何を投げようかな・・・。」と考えている彼を尻目にロングキャスト!そして、一発で喰ってきた。(喜)しかし、無理な体勢だったのですぐに近くのティンバーに巻かれてしまった。(悲)
無理に引っ張るとティンバーにピッタリ巻きついたまま離れない・・・。このままでは切ってもバスを死なせてしまう可能性があるので、試行錯誤しながらあらゆる方法を試した。結局、別のタックルでバス自体を引っ掛け、ゆっくり引き上げることに成功。実に20分あまりの大作業だった。それでも、元気に帰っていくバスをみるとホッとした。バスあってのバスフィッシングだから、出来るだけの事はしてあげたいものだ。
本来なら入れ替えバスだが、大幅に時間を掛けたことと、マナー違反のキャストなのでノーカウントとなった。
私がこれだけ巻かれた魚に苦労したものだから、小方さんは自慢げにリグを見せてきた。
「時代はこれですよ。」
それはバーブレスの細軸だった。これなら最悪巻かれても魚が逃げることができるし、針が伸びて回収もできるという。
しかし、これが今後更なる悲劇を生むことになるとはこのときかれは気付いていなかったのだ・・・。
その後は、掛けても掛けてもバラシ。ちょっと巻かれたらすべて針が伸びる。(笑)
タックルバランスの重要性を全く理解していない彼らしいミスだがこういった経験から学ぶことも多いのです。
このラウンドで小方氏が追加したのは600g1匹だった。
私のラウンドだ。最下流まで降りてきた。
小さなドレインのフローティングダスト(浮きゴミ)の絡むスポットでなんとか1150gをファットフラット5’のワッキーリグでキャッチ。
トータルウエイトを2600gとした。彼は2000gその差は600gだ。
しかし、この後二人からバイトが無くなった。実に5時間も無かった。16時代になんとか私が一匹釣ったがどうしようもないくらい小さなもので午前中のバイト(釣ってないけどバイトはたくさん)ラッシュはどこにもなくなっていた。しかし、このラウンドの終了間際に小方さんが900g(エコギアストレート3-4/3)をキャッチ。ウエイトを2300gとした。
そして、17時13分〜18時13分の最終の小方ラウンドを迎えた。ここで彼が釣らなければならないのは1200g以上の魚だ。
これが2匹リミットの怖さだ。通常なら二人の差は300gなんで微々たる物と思えるのだが、2匹リミットだと、入れ替えとなるので900gの魚も意味を成さなくなるのだ。正にビッグフィッシュバトルだ。
真剣にスポットの選定をし、入ったのは中流域のティンバー地帯。ルアーは一番信頼を置いている“フレーク”のシャッドテールワーム。他のタックルはすべて仕舞った。漢!小方の登場だ。
小さいながらも魚はキャッチしていく。しかし、入れ替えが出来ない。そして、残り時間わずかとなったとき・・・。
「ンフ!!!!」と渾身フッキングを入れた!!!
「プツン」
ラインと共に彼の集中力も切れていった。
「もう結ぶ気力はありません・・・。」
敗北宣言である。なさけない・・・。
その後、私のタックルを盗んで釣りをし、再びロスト・・・。
最後の悪あがきで投げたダウンショットになかなかのサイズがバイトしたものの、水面でばらし・・・。
こうして勝負は決したのでした。
朝5時から夕方6時まで遊ぶと体も頭も動かなくなる年齢になってしまったと知りました。(悲)
くやしいので体力作りをがんばります。
内容タップリの釣行でしたが、考えてみると私が6匹キャッチ、小方さんが4匹とバイトの半分も取れてないことに気付きました。
なにか・・・昼から風が吹き出した頃から状況が変わり、それにアジャスト出来なかったことが敗因だと思います。ホントはもっと釣れると思うので皆さんもフィールドにいって楽しんでください。