遂にPBTの新たな扉が開かれた。
PBTが発足して早8年。山口県内の弥栄湖、小野湖、そして、菊川湖という三つのフィールドを転戦するというスタイルで行ってきた。しかし、参加者の増加から、駐車スペースの少ない菊川湖では開催が難しいのではないかという意見がでた。そこで、今期から新たなフィールドである中山湖(岩国市)で開催することを決定した。
参加者にとっては、今まで大会がなかったこともあり、馴染みの少ないフィールドである。それ故にホームアドバンテージを持っている選手は少ない。また、第二戦は元々小野湖で開催される予定だったのだが、渇水で水位が戻らずスロープが使えない状態であるため、急遽、第三戦と会場を交換する形で、中山湖戦が開催されたのである。十分なプラクティスを行えた選手も少なかったことだろう。
さて、いつもの朝の様子ですが、今回はいつもとちょっと違います。
当日はLAYLA選手の18歳の誕生日という事で、サプライズケーキのプレゼントがありました。
ローカルならではの、粋な計らいです。ちなみに、おっさんたちの誕生日は祝わないシステムになっておりますので、誕生日を連絡してくるのはご遠慮ください。
GUTSお父さんも微笑ましくみています。でも、これが結婚式のファーストバイトだったら、どうなんでしょうかね~?(笑)
今日のバスもこれくらい豪快にバイトしてくれることをみんなで願ってスタートとなりました。
この中山湖は流域面積が15キロ平方メートル。小野湖が324キロ平方メートルなので、どれくらい小さいかわかると思う。
そして、曝気装置の周囲とダムサイト付近は、禁止エリア。今回の参加艇は14ということだが、この大きさのダムではなかなかの混雑となるのは必至。
湖の約1/4は釣りが出来ないほどだ。
そんな狭い中山湖ではハニースポットは存在しないのではと思われたが、やはりバストーナメントはスポーツです。どんな状況でも、ばっちり決めてくるペアが居るという事を改めて知らされることになったのです。
それでは結果発表です。
優勝 浜崎/三澤ペア 4555g/3匹
唯一のリミットメイク&4kg超え。PBTは順位ポイントとウエイトポイントがあるため、この4kg越えでの優勝というのはとても重要な意味があります。
エリアは下流の赤土エリア。プラなしで挑んだ浜崎選手でしたが、しっかりとハニースポットを見つけました。そこで2匹キャッチ、その後、タイミングを見計らって入りなおし、三澤選手が一獲千金の1815gでBF賞も獲得。文句なしの優勝を決めました。
メインの釣りは、二人ともライトキャロ。ボトムを少し切って使うのがキーだったようだ。浜崎選手はこの時期、得意としている釣りで、パワーホッグ3インチを使い、いつものように淡々と釣りあげていった。一方、三澤選手はシザーコーム(某黄色い店の大会の参加賞らしい。)を使い、ボーターの技を盗みまくる!そして、BF賞までゲット。「技は盗んでも、物は盗まない!」が大泥棒三澤のモットーとか。ともあれ、PBTのシステムで一番成長している人の一人というのは間違いないと思われる。
ということで、記念すべき第一回目の優勝&BF賞となった二人です。
第二位 信田/上妻ペア 2840g/2匹
開始早々に、会場側のバンクを上流に向かって流し、上妻選手がワンスポットで連続キャッチ。
キャッチしたのは、得意のパワーホグ4”のヘビダン(ちなみに1/2oz)と最近好調のツインテールリンガーのネコリグ。
その後はノンキーのみだったようだが、この苦しい大会では本当に価値ある魚となった。
信田選手は、この日はガイドに徹していたようです。それしか書けねぇ。。。
上妻選手は、この2位で年間首位に浮上!信田選手も棚ぼたで4位に(笑)
急遽参戦を決めた河口選手は、前々日にもプラを慣行。そのときに1800gオーバーのグッドサイズをキャッチ。そのプランそのままに二匹をキャッチした。ルアーは、大得意のデスアダーカーリー(ネイルボム使用)。
一方、パートナーの左門豊作・・・いや、山中選手は、ベテランを前に終始緊張したとか、しないとか。しゃべりに笑いに堪えない大会だったようです。
以下は魚をキャッチした偉い人w
これだけバイトの少ない大会になると、状況に合わせることはもちろん大事だが、自分の自信のあるルアーを使い切ることもとても大事なように思えた。
大会である以上、結果は大事なのだが、どういったプロセスでそこに行きついたのか。それこそがドラマであり、大会の核心の部分である。今回ノーフィッシュだったペアも、そんな展開に心痺れていたに違いない。
次戦もそんな熱い戦いが起ることは間違いないだろう。
そんな熱い戦いは8/6に小野湖で予定されている。現在、会場調整中なのだが、申し込みはすでに始まっています。皆さんの参加をお待ちしております。