最近スッキリとしない結果に終わっているので、今日は戦略を持たずに釣るということでタックルは10本持っていったが、ルアーやリグは何も付けなかった。現場で水を見てから決めるのだ。
ボートを降ろし、軽い食事を取りながら上流方面へデッドスローで流し始めた。スロープには2台車が止まっていたが、上流に先行者は見られなかった。水温はもう20℃を越えていた。
左手に段々畑があるあたりでエンジンを止め、タックルを支度し始めた。結局、普段と余り変わらないものになるのだが、スランプの時などはこういった手順を変えることで視点が変わり、良い結果を生むことがある。今日もそんな感じで、開始30分ほどでいきなり1800gオーバーのアフターのメスが釣れた。ルアーはエスケープツイン。
湖岸から1mほどのところに石垣があり、そのすぐ下でのバイトだった。水深は2mほど。ショートバイトではなく、グイグイと持っていったところから釣りは合っていると思う。ルアーは1/2ozテキサスのエスケープツイン。
これはそれなりに回復が進んだメスだ。尾びれの傷つきはないし、お腹を軽く押さえると黄色い体液と2,3個卵らしきものが出てきた。
ちなみにお尻♪食事中の方はスイマセン。
肛門と産卵管が見える。回復が進んでいたり、オスだと産卵管は目立たない。
このポジションでデカイメスが釣れたということがまずは一つの判断基準だ。今日は先入観をなくすために、事実からの戦略作りを意識した。経験からの推測をなるべくなくすためだ。
今度はやや張り出したところで1200後半の魚が釣れた。かなり浮いている。張り出しということでカレントがあたり、ベイトもいる。状況的にはさっき魚よりアーリ-サマーに近づいたスチュエーションだが、釣れた魚もそういった個体だった。
これはかなりお腹が張っているが、全部ベイトだ。お尻も全く赤くなく、ギュっと抑えると糞が出てきた。もう卵は入っていないのだろう。
リグはプロリグスピン。中層ただ巻きだ。状況の進行とサイズの大小が一致しないのだが、釣れている状況と魚のコンディションはかなり具体的につかめて来た。
今度は対岸の岩盤。テキサスで狙うが反応がない。強すぎるのだと思い、ジグヘッドワッキーを投入。岩盤か少し離れたところで、ギュンと引っ手繰られた。こんなバイトも久しぶりだ。かなり回復した魚かと思ったのだが、釣れたのはなんとプリ。
ここの岩盤は水のあたりが良くないためにスポーニングエリアになっているのだろう。この写真ではお尻の具合が分かり難いが、ちょっと押さえただけで卵が出てきたので、間違いない。数回生んだ後かもしれないが、さっきの2匹よりは明らかに季節の進行が遅い個体だ。
結局、上流はこの3匹だけ。でも、ちょっとしたスポットの違いで魚を釣り分けれたことが嬉しい。このまま釣り込んでも良かったのだが、この違いを理解した上でのほかのエリアも知っておきたかったので、大きく移動することにした。
つづく