5月24日、フィード主催・第11回白竜湖おかっぱり大会が開催された。今回で通算4度目の参加となる。
この大会のルールとして25cm以上でデジカメならび携帯カメラで撮影、40cm以上の魚はショップ店員の方にTEL連絡し現場で再確認してもらうというものであるが、未だに一度もTEL連絡をしたことがない。というか写真撮影をしたこともギリギリサイズ一回のみという寒い結果が続いており、今回も大会後行われる「じゃんけん大会」へ向けしっかりと特殊訓練を積んでのぞんだ。(笑)
一応自分の中のプランとしては、最初はパー...(ジャンケン)ではなく朝一フィーディングにあがって来ているであろうアフター回復バスを白竜湖に二つあるバックウォーターのうち通称「ゴルフ場下」と言われる側で狙い、その後はその近辺でストラクチャーに寄り添ってジッと体力回復に努めている魚を狙うというものがあった。
スタート直後、運良く(参加者40人くらい)自分の中ではベストと思われるポイントへ入ることが出来た。ゴルフ場下でなおかつインレットが絡む複合ポイント。が1時間以上粘るも全く反応なし。周りにいるオーバー10アングラーズも全くといった感じ。そういえば濁りも酷いし前日プラで見られたベイトの数が全然少ないような...。
少し遠くへ目をやると、かなり気合の入ったボイルが目に飛び込んでくる。しかもそこは誰もいない...すかさず移動し、その気合の入ったやつを探す。が、ここで3時間以上粘るもジグヘッドで30cmあるかないかの魚をばらしたのみ。この時点で既に自分のプランが消滅してしまう。
さて、どうしよう...と考えている最中、対岸でPBメンバーの山崎さんがかなりビッグな奴と格闘の末、身ぐるみ剥れるところまで一部始終目撃する。(下半身パンツのみ)
山崎さんしっかりリベンジしますから、と心の中で呟き山藤さんへ探りのTEL。
「えっ...すでに49cm後半が釣れているって!??ショップ店員伊藤さんに優勝するには50オーバー釣るしかないって言われたって!??」マジっすか。この瞬間移動を決意する。
実はこの白竜湖おかっぱり大会、毎度お馴染みになっている優勝パターンがある。ゴルフ場下バックウォーターではなく、もう一つあるメインバックウォーターで日に何度かあるフィーディングタイムを狙うというパターンだ。そこでその49センチオーバーは釣れたらしい。ただこのパターンは自分の中で毎回消去して臨んでいる。だってデカイのいるのが分かりきってるんだもん。まぁそのデカバスに口を使わせられるかどうかっていう問題はあるが自分的にパスなんです。
と、言うわけで山藤さんとプラでまわり良かったエリア・ポイントを回るが全くノー感じ。空しく時間のみが過ぎていく。時間は既に11時を過ぎており前回までの自分なら頭の中は「じゃんけん大会」のことで頭の中は一杯になっている状況であった・・・が、なぜか今回は全く違った。
焦りや諦めといったネガティブ思考は全く出てこず、冷静に現在の状況、今の自分に出来る最善の選択が頭を支配していた。で、出した結論が大会時間中(7:00~13:30)でほぼ毎回と言っていい程訪れる大会時間中の最後のフィーディングタイム(11:30~12:00)に、自分が確認出来ているフィーディングエリアにいようというもの。そのエリアがゴルフ場下より少し本湖へ寄った鯉のぼり下周辺だった。
プラでも良型を釣っておりここでダメなら全く後悔はない。
そこへ移動してびっくり、山藤さんがいた。どうやら同じ考えだったようだ。山藤さんが既に狙っているポイントから少し距離を置き、自分がプラで良型を釣ったポイントへ行く。やはりここもプラの時より少し濁りがきつくなっているが、逆を返せばバスからもこちらが若干見えにくいということ。
自分の中で集中力を高め水の中を観察する。一瞬、水の中で黒い影が動いた、ような気がした。すかさずリグっていたジグヘッドワッキーを着水させフリーフォールさせる。
次の瞬間、バスが何の迷いもなくワームを喰わえている感触がロッドへ伝わり、すかさずガチッとした合わせをいれる。水面下に魚体が見えた瞬間、鳥肌が立った。
“51cm♪”
過去10回、誰も大会中には超えることが出来なかった50の壁を自分が越えることができた。
今年初の50up、大会初の50up、白竜湖の50up、様々な意味で嬉しい魚だったが一番嬉しかったのは途中諦めなかった自分自身の気持ち。
しかし大会後に大変残念なお知らせが...。
優勝者、じゃんけん大会参加資格なし。(泣)
※メインタックル
●ロッド:ダイワ ハートランド 冴掛
●リール:ダイワ イージス2506
●ライン:フロロ 4lb
●ルアー:スーパー常吉ワーム 6インチ