泣いても笑ってもこれが最終戦。注目のA.O.Y争いが決着する日である。今期のA.O.Y争いは縺れに縺れ、何がどうなるのか全く分からない状態。
田中選手の前人未到の8回目か、はたまた信田選手の初獲得、村田選手の史上初のノンボーターA.O.Yとなるのか。いかなるドラマが待っているか、それは誰もわからない。ただ、釣りという競技である以上、精一杯釣ってくるだけ。あとは結果でしかないという事だ。
早朝から準備をしながら様々な憶測も飛んでいた。いろんな計算もされていたが、とにかく釣ってこないと話にならない。まずは魚を釣るというこが先決なのは最終戦に限ったことではない。
自分の思惑通りに釣れるほど、バスフィッシングは甘くない。しかし、その状況を読み切った時に訪れる至福に、すべてのバスアングラーは嵌っていくのである。
“釣る”という事が何よりも大事なのだが、PBTでは、その前に大きな壁がある。それは抽選。ここで年間の上位を引いてしまうと、ペアでの成績になるのでその時点で逆転は出来なくなってしまう。今期から、ボーター上位3名、ノンボーター上位3名の組み合わせが起きないように配慮されたが、年間4位の選手はヒヤヒヤなのです。
「ま、そんな確率で引かれることもないでしょ!」とノンキに朝食と取りながらミーティングを聞いているボーター年間4位の石橋選手。(先にボーターがスタート順を決め、後にノンボーターがペアを決める抽選をする)
結果は・・・
見事にノンボーター年間1位の村田選手とペアになりました。。。抽選はボーターから引くので、村田選手が石橋選手のA.O.Yを阻止した格好です。最終戦前に各カテゴリーでTOP3に入っておくという事がいかに大事かということがお分かりいただけただろうか。こうなったら二人で協力して、A.O.Y&クラシックを目指すだけです。
また、今回ボーターでエントリーしていた選手が出場出来ないというトラブルがありました。今回はスタッフである三澤選手が出場辞退するという形になりましたが、今後は厳正なルールを作り徹底させていきたいと思います。致し方ない事情の場合もあると思いますが、特にボーターの欠場はいろんな人に迷惑が掛かります。出場される方は、ペア戦ということを肝に銘じてください。宜しくお願いします。
スタートは7:30。7時間競技なので帰着は14:30。
年間上位の選手は、A.O.Yに絡む展開で勝負するのか、しっかりとスコアを纏めて確実にクラシック権利を獲得するのか、戦略が大きく分かれる。
今回は一歩間違えれば0申告もあり得る中で、A.O.Y争いは暫定10位くらいの選手まで可能性があった。暫定では田中選手が4323Pでトップなのだが、信田選手、村田選手は100点(参加点)を記録した合計で、それぞれ4092P、3965Pとなっている。例えば10位であっても、順位点だけで600Pなので簡単に逆転してしまう。これは植田選手、反田選手にも言えることだった。
もちろん、年間争いに絡んでないスポット参戦の選手はひたすらに“勝ち”だけを狙うのみ。他の選手なんか関係ありません!様々なスタイルで楽しむのがPBTスタイルなのです。自分の好きなスタイルだけで楽しむもよし。気になるボーターを組んだ時は、じっくり釣りを観察するのも良いでしょう。
弥栄最強の呼び声も高い山崎選手は、Mr.薄着(この日も三澤選手に着せられていましたw)の清水選手と美和エリアへ。朝一から強烈な出来事があったことを、この時点では誰も知らなかった。。。
暫定1位の田中選手は、ビッグウエイトで優勝するか、他がコケてくれるしかA.O.Yの可能性は無い。そんな気持ちが弥栄の女神に通じたのか、カメラ艇の前でグッドフィッシュ!!
この模様は動画にも収められている。是非ごらんください。
https://www.facebook.com/potberrytournament/videos/366037867466373/
この一匹で余裕で勝負が決まったと思われたが。。。
注目のウエイイン。
予想を大きく裏切って、なんと2kgを越えるビッグフィッシュが3匹も持ち込まれる大混戦となった。
優勝は、2465gのビッグフィッシュを持ち込んだ田中/横山ペア。2本だったが、辛くも190g差で栄冠を手に入れた。
メインアリアは美和。プラから徹底的に美和を釣り込み、ビッグフィッシュのポジションを的確に把握した結果だった。ヒットルアーはエスケープツイン。前戦に続く連勝で、エスケープツインを使わせたら右に出るものは居ないといって過言ではないだろう。
明確なバイトは、この2本のみという1発に絞った展開が、なんとか結果に結びついた。
絶対にBF賞を獲得したと思ったのだが。。。上には上が居ました。
第二位は、流石としか言いようがないです。山崎/清水ペア。終了間際の追い上げ届かずに2位に甘んじた。
得意のレッグワームを駆使して朝一にスーパーキッカーをゲット!弥栄マスターの呼び名にふさわしい1匹です。
今期はこの1戦のみの参加だったが、しっかりと皆の記憶に残る結果を残してきた。
PBT歴代3位となる圧巻の2500gでBF賞を獲得。自身3度目である。春にもBFと優勝があり、通年で弥栄に滅法強い印象。主戦場がNBCということでフィールドが弥栄に偏るのだが、他フィールドでの活躍も期待せずにいられない。
第三位は、マイペースでマイゲームを貫いたGUTS/恵本ペア。
メインエリアは小瀬~本湖。朝一にスクリューベイト130でキッカーをキャッチ。その後は、Dゾーンでサイトのキロアップを掛けるもばらしてしまう。しかし、気落ちする事もなく本湖へ狙いをシフト。ペアの恵本選手が、得意のネコリグできっちりと仕事をし、見事3位に入賞。
2130gという素晴らしい魚体。スクリューベイト130を駆使し狙い通りに気難しいサスペンドフィッシュをキャッチ。
上位3組の詳しいリグ等はこちらをご覧ください。
http://www.potberry.jp/archives/5686
いつもなら4位以下はサムネイルとなるのだが、年間争いもあるので、5位まで紹介。
第四位は植田/源ペア。
粒揃いでまとめ1865gをウエイイン。通常の大会ならば優勝ウエイトになってもおかしくないほど。しかし、今回は3本のビッグフィッシュ祭りで惜しくも入賞ならず。
植田選手は、最終戦できっちりポイントを上乗せし、年間3位でフィニッシュ。昨年度からノンボーターで出場してきたのだが、チャンスが訪れた最終戦は自らの力で勝ち取りたいという気持ちでボーターで出場。熱心なプラの甲斐もあり見事に初のクラシック出場を決めた。
そして、第五位はこちら。
石橋/村田ペア。
1匹ながらキロアップ。二人はクラシック&A.O.Yを確信。浮かれまくってます。
遂にはお互いを称えて、勝利の握手まで。。。
その結果はどうなることか。。。
それ以下のペアは文字数の関係で申し訳ないですがサムネイルで。
あれ??信田選手の写真がない???と思った方いますよね!
結果は・・・・
なんとまさかのNF!!!これでどうなるかわからなくなりました。
上位3組のインタビューの様子はこちら。
https://www.facebook.com/potberrytournament/videos/196742147882160/
信田選手がNFに終わったことで、A.O.Yレースは大混戦。
本部スタッフにより厳密な計算が行われています(セルフw)
その結果・・・
ドン!
なんと3P差で田中選手が8度目の栄冠に輝きました。おめでとうございます。
以下は、4戦終了時の最低点を抜いたポイントから今回の順位への変化です。
田中選手 4位(3376P)→ 1位(4727P) 最終戦で404P追加
村田選手 2位(3865P)→ 2位(4724P) 最終戦で759P追加
植田選手 5位(3350P)→ 3位(4316P) 最終戦で866P追加
GUTS選手 8位(3136P)→ 4位(4281P) 最終戦で1045P追加
反田選手 7位(3243P)→ 5位(4270P) 最終戦で上乗せならず
石橋選手 6位(3305P)→ 6位(4164P) 最終戦で193P追加
信田選手 1位(3992P)→ 7位(4092P) 最終戦で上乗せならず
横山選手 13位(2720P)→ 8位(4071P) 最終戦で765P追加
高冨選手 9位(3045P)→ 9位(3868P) 最終戦で823P追加
須藤選手 10位(3032P)→ 10位(3743P) 最終戦で611P追加
次点
西岡選手 3位(3589P)→ 11位(3689P) 最終戦不参加
5戦のうちの上位4戦で決するため、最終戦では、それまでの最低獲得得点を上回る点を狙う戦略が必要となる。こうしてみると全体として大きな変動は見られないが、圏外からのジャンプアップをした横山選手は大きな躍進と言えるだろう。
PBT2018クラシック参加権利獲得の10名です。
今回のクラシックは10回目の記念という事で、10枠です。
例年通り動画配信も行いますので、プレスのご協力をお願いします。興味のある方は、ご連絡お願いします。
PBT2018は無事に事故無く終えることが出来ました。これも参加者、及び応援して頂けるショップ、メーカー様のおかげです。ありがとうございました。
来期の開催については、ホームページにて発表いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。