今年も長いようで終わってみると早かった1年だった。
最終戦直後は、釣具をみるのも嫌なほど精神的に落ちていたが、1週間経った今の視点で今年のトレイルを振り返ってみようと思う。
まず今年初めのPBTとしてのトーナメントは小野湖でのクラシック。2011年上位10名の戦いだ。
結果は完全試合だった。ノーバイト、ノーフィッシュ。まさにかすりもしなかった試合。正直に言うと、この試合はあまり記憶にない(笑)とにかく自分の魚を下流に狙いに行ったが何も起きなかったことだけを覚えている。春の魚の水深に自分が合わせられなかったのだろう。
そして第一戦、川上ダム。
今だから言えるが今年は健ちゃんフラットは封印しようと思っていた。理由は一つ、春時期の河口さんのようになりたくないからだ(笑)それは冗談としても、他のエリアでの可能性を見出したたかった為に、前日のプラまでは健ちゃんフラットにはさわらなかった。しかし、藁をもつかむ思いで前日に健ちゃんフラットにはいると簡単に釣れる(笑)
これで自分の薄っぺらい信念が崩壊。そもそも釣れるエリアを封印する必要なんて無し!と自分に言い聞かせ、当日も入ることを固く誓った。
この時のペアはウクレレだったのだが、ウクレレの試合中の余裕には驚いた。自分がこんなにもせかついて釣りをしている中、バックシートでの愛妻弁当タイム。
なんなんだ、このオッサンは…と思っていたが、最終戦が終わった今でも、なんなんだろうあのオッサンは…という思いは変わらない(笑)不思議系のキャラだからそれでいいのだろう。
この時の結果は2位、ウクレレにも朝イチで仕事をしてもらい、力を合わせて良い結果が出せれたと思う。
第二戦(弥栄延期のため正式には第三戦)、小野湖。
プラの段階から下流フラットに良い魚が差してきている事を感じていたが、他の選手ももちろん気づいていたため金にものを言わせたエレキセッティングで一番に到着し、マイウォーターを主張しまくった(笑)途中で2本もデッドしてしまうというトラブルにも見舞われたが、そこから我ながらよく巻き返せたもんだと思う。デッドが出た時は本当に心が折れかけたがペアの河本さんが励ましてくれたことがすごく精神的な支えとなった。一人の試合だと間違いなく心が折れてしまっている展開だった。
結果は3位。
第三戦、川上ダム。
プラの時、自分にはキロに満たない魚しか狙ってキャッチすることが出来ず、かなりのロースコアが予想される試合だった。
2500gいけば自分としては上出来と考えて試合に臨み、結果は2910g。通称山崎ハンプのパターン崩壊により、10m付近のエッジでキーパーをとり、もう少し浅いレンジでキッカーを狙うという作戦が上手くはまった結果だ。1500gの魚でビッグフィッシュ賞も頂くことが出来たがガッツさんの魚が自分には練習の時から全く釣れない魚だったので、3位ではあるが非常に悔しく感じた。パートナーの佐々木も、私を無視しつつナイスフィッシュを入れてくれたことを覚えている。
第四戦、弥栄。
今振り返るとこの試合が一番の失敗だった(笑)パートナーは気心も知れた孝明。比較的最近の試合ではあるのだが、なぜか試合中の記憶がほとんど無い(笑)
2本、オンラインの魚を持って帰ったことは覚えているが、なにをしていたのかを全く覚えていないので割愛(笑)スロープ前で釣った二本のみのウエイインとなった。
最終戦、弥栄。
プラの時にジョイクロで2キロフィッシュをキャッチしており、本湖周りでのフローティングのジョイクロ、そのレンジより深い魚にはバクラトスイマーで合わせるという作戦をとった。
私が逆転AOYを獲るために必要だったポイントが970P前後。2キロ近い魚を一本でもキャッチすれば、このポイントに届くと考えたことから上記戦略をとった。ペアは今年二度目となるウクレレクソ野朗こと「三澤智治」。バンク沿いを流して行く展開が予想されたため、ペアが気心が知れたウクレレで助かった(笑)
このペアリングにより、自身の釣りをやりきることを覚悟。ジョイクロでチェイスが何度かあり、キスバイトもあったがのせきれなかったため、狙うレンジを深くするためバクラトスイマーにシフト。強烈なバイトを感じてフッキングしたが、一瞬で立木に巻かれて動かなくなった(涙)テンションは張ったまんまボートを動かしたりなんだりしてると、立木に絡んでいたバスが浮いてきて、ハンドランディング。自分で言うのもなんだが、この一年で一番かっこいいシーンだったと思う(笑)
自分の手が震えたりとかは無かったが、バックシートのウクレレの足が震えていた(笑)
見せ場はそこだけだったが、ウクレレとビッグベイト談義に華が咲き、終始和やかなムードで時間が過ぎていった。途中、藤高さんから電話があり、「大介がかなりいいの二本持ってる。藤本、お前は本気で頑張れよ。いいか、絶対に負けるなよ。」といつになく超真剣な雰囲気で超真剣な言葉をもらったが、この1本のみで無念の帰着。藤高さん、あの時の期待にこたえられず本当に申し訳ありませんでした。今、天国の藤高さんのあの時の言葉は今後も忘れません。1本1920g4位という結果だったが試合直後はやりきったという気持ちで一杯だった。あまり悔しいとかそういった感情は無かったのだが、AOY発表があったときの大介のカメラ目線でのガッツポーズだけには不覚にも最高にイラッとしてしまった(笑)今でも概要レポートで、あの写真をみると憎たらしい気分になる(笑)
試合後はやりきったという思いでいっぱいだった。というよりも、もう何もしたくなくなっていた。自分の全てをこの一年に出し切った感があったからだ。
でも概要レポートでの憎たらしい写真や、ヤツとのメールの中で「PBTの誰よりも強かったということだよ。ただ一人を除いてな!」という言葉に今はストレスが溜まる一方である。このストレスを来年度につなげていきたいと思っている。
来年度はNBCへの参加も考えているため、もしかしたら全戦参加は厳しくなるかもしれません。でも時間が取れる限りはPBTへの参加はし続けていくつもりです。
シングル戦では出来なく、ペア戦だからこそ出来る戦略。ペア戦だから学べること。それはボーター、ノンボーターどちらにも多く存在します。
この意義を少しでも分かる、もしくは理解してみたいと思う人は是非参加してみてください。
そして今年もまたヤツにやられています。4連覇です。すごい事ですが今年こそは止められると思っていたのにそれが出来なかった自分が本当に情けないです。ヤツの5連覇は絶対に絶対に阻止しなければなりません。
我こそは!と腕に覚えのある方も是非ご参加お願いいたします。
自分もこ