PB TOURNAMENT 2010 第2戦概要レポート

今年の菊川湖は一味違う。それは『川上祭り』と称されるほどの釣れっぷりだった。第1戦が終った直後からプラクティスに入った選手の情報だと、一日20匹は当たり前。平均1kgのグッドサイズが巻いても、落としても釣れまくるというもの。これは数グラムの中に数ペアが入り込むという混戦と、ウエイトポイントを稼いで年間争いを有利に運びたいという二つを意味していた。それは、事実そういった結果をもたらすことになった。

しかし、そう簡単に釣らせてくれないのがバスフィッシングというもの。当日の天候は台風並みの風と雨。エレキ戦での強風はかなり辛いものがあります。釣りも然るものながら、バッテリーの消耗も激しい。エリア選びも今回のキーとなったのはいうまでもないだろう。

 

 

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今回の参加者はボーター10名にノンボーター9名。今回もロンリーボーターが発生する。ほとんどの選手が2戦続けて田中選手になるのを願っていたようだが、その『孤独の札』を引いたのは写真の山根選手。でも、これはマイウエイを突き進む山根選手としは、良い結果を生むかもしれない。

スタート後、上流方面にボートを進めたのは河村/坂田ペア、GUTS/太田ペア、田中/羽田野ペア、山崎/藤本ペア、河口/阿部ペア、藤高/城間ペア、谷/中崎ペア。実に10組中7組が上流方面にボートを進めた。そして、スロープ前で大きな船団を作っていった。実際にはスロープ対岸側のシャローやブレイクを狙ったペアや、スロープ延長上のロードベッド、また、沖のハンプなど近い位置に居ながらも、狙っていたスポットやレンジは微妙に異なっていた。そのあたりは各選手も理解していて、エリアの事でトラブルになるようなことはなかったようだ。まさに紳士協定というやつだ。これこそがトーナメントに参加する者に一番必要な要素なのだろう。

 

選手を悩ませた激風&激雨も帰着前には止み、これから始まるウエイインショウを静かに見守っているようだった。

それではウエイインの順に各選手の結果をみていくとしよう。

 

最初のウエイインは一番フライトの河村/坂田ペア。

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風に悩まされながらも数多くのバスをキャッチした、同ペアだったが、キッカーフィッシュに恵まれなかったようだ。結果は2870gで7位。平均950gを越えているというハイレベルな結果だが、今の菊川湖では中の下。やはり、一発が入らなければ上位には行けない。

この天候の中最後まで弱音を吐くこともなく、集中して釣りを続けた中学生の坂田くんは賞賛にあたいするだろう。これからもいろんなおじさんとペアになっていろんものを盗んでいって欲しいと思う。いえ、釣具を盗めといっているのではありませんよ(笑)

 

続いて、二番フライトのGUTS/太田ペア。

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スロープ前を広範囲に攻め、最後にグッドサイズを入れ替えて、見事な3kg越え。3200gで3位入賞です。カーリーテール(ZBC)のスプリットショットなどを使い、ベースを作り、最後は太田選手が6.5カットテールのネコリグで大幅入れ替え。

ディープの釣りに定評のあるGUTS選手だが、今回はシャロー~ミドルを狙ったようだ。自分の得意な釣りだけに捉われないところに強みがあるのだろう。

続いては3番フライトの小方/弘中ペア。

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数日前に中古釣具店で偶然にも出会わせた二人はこの日『チーム防府爆釣屋』を結成。そんなチームワークの甲斐あって、BF賞となるグッドサイズを持ち込んだ。しかし、リミットが揃わず8位に甘んじた。メインのエリアは通例大橋奥のインレットに絡むバス。それをテキサスリグで狙ったらしい。3バイト2フィッシュということで、1380gと1050gというアベレージはもしかすると一番優勝に近い戦略だったのかもしれない。

凸凹コンビは終始楽しく釣りをしたようだが、小方の愛竿は本人の不注意で真っ二つに・・・。しかし、犠牲があれば報われるという変な理屈の元に小方は嬉しい初受賞。

 

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開始早々のビッグフィッシュは1380gで当人初のBF賞!本人は800gくらいだと思っていたようだが、想定外の結果に本人が一番ビックリしていたようだ。柄にもなくインタビューでは舞い上がっていたもの(笑)

 

続いては4番フライトの吉元/須藤ペア。

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第一戦に引き続いてのペアリング。運命のペアですかね。リミットは揃ったものの小粒ぞろいで2090gと平均700g。順位も9位とブービー。第1戦の10位、今回の7位と今期は苦しいスタートとなったようだ。3戦以降の活躍を期待する。

続いては5番フライトの山崎/藤本ペア。

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数週間前のプラクティスでは良い結果を残していた山崎選手。スロープ沖のハンプを中心に攻めた同ペアだったが、キッカーに恵まれずに2920gと1kg平均を下回った。順位は6位。

 

続いて6番フライトの田中/羽田野ペア。

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こちらのペアも上流組。スロープ対岸のシャローをライトリグ中心に攻めて、3140gをウエイイン。入賞にわずか60g足りず・・・。上流で作ったベースを下流で入れ替えることが出来なかったようだ。

順位は5位と平凡なものだが、ウエイトポイントが効いて年間成績を田中は2位に、羽田野は1位と好順位につけている。

 

続いては7番フライトの藤高/城間ペア。

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ナチュラルな笑顔の城間くんに比べて、笑顔の硬い藤高選手。笑顔は自然と起こるものです。心に陰りがあるのかな?

ライトリグが多かった今大会でテキサス&スピナベという強い釣りで広範囲を回ったのが功を奏して3180gをウエイイン。惜しくも入賞にはわずか20g届かなかったが、今季好調な彼らしい釣りも出来たのではないだろうか。また、パートナーの城間くんもボートフィッシング初フィッシュと嬉しい1匹だっただろう。

 

続いては今回の『孤独の選手』のコーナー(笑)8番フライトの山根選手。

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一人と言うことで、思う存分シャローを巻き倒した同選手。ブーヤーのスーパーシャッドという鯉のぼりのようなスピナーベイトでグッドサイズをウエイイン。残念ながら1匹ということで、順位は10位だったが、価値ある一匹だっただろう。

実は山根選手もロッドを犠牲にした一人。今回はロッドの破損が相次ぎました。しかし、犠牲を出しても報われなかったのはなぜ??

 

続いては9番フライトの谷/中崎ペア。

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年間登録をしていない二人だが、2戦続けての入賞だ。谷選手は前回の3位に続いての2位入賞、中崎選手は前回の優勝に続いての2位と、どちらも絶好調だ。3230gと3位のペアを30g抑えての2位。本当に僅差の戦いです。前回同様、エリアはばっちり決めた谷選手。そして、パートナーにがっつり釣ってもらうと戦略(?)で、数十本を釣り上げたようだ。中崎選手は釣れるレンジを発見し、ソフトルアーに拘らずに、パワーダンクを使ってグッドサイズをキャッチしたようだ。こうした柔軟な発想がバスフィッシングには必要ですね。頭と体の硬くなったおじさんたちは失ってきたものですね・・・。

中崎選手はこれでR.O.Y争いで頭一つ抜けた形になった。

 

続いては最終フライトだった河口/阿部ペア。

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今期は誰よりもプラクティスに励んでいる河口選手だが、早くも2戦目にして結果を残した。3420gと、2位に200g近い差を付けての勝利は今回の中では横綱相撲と言っても良いのではないだろうか。

一箇所を十分に釣り込むことで、ベースを作り、その後は下流帯の大場所を回り、グッドサイズをキャッチ。絵に描いたような試合展開だったようだ。しかし、今回のメインリグもライトリグ。そろそろハンドルネームを変えたほうが良いのでは?ライトリグで結果を残しているというよりは『スカッパノン』に拘っていると言ったほうが良いのではないかと思うくらいにスカッパノン好きな同選手。次の弥栄湖でもスカッパノンは活躍するのでしょうか?

阿部選手は、長期の出張中にオカッパリをしている時に、PBTのメンバーに声を掛けられての参加。こんな濃いメンバーの中で萎縮することなく、次々とグッドフィッシュをキャッチしていったようだ。普段は相模湖などのハイプレッシャーレイクで釣りをしているようで、菊川湖のようなグッドサイズが連発するレイクは初めての体験だったのではないだろうか。まだ、出張終了まで数ヶ月あるようなので、引き続きの参加をお願いしますね!

 

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前回はお互いにリミットが揃わずに苦戦を強いられた両名。今回はきっちりと決めてくれたようだ。年間成績も大きくアップしたようで、今後が楽しみな二人である。

 

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今期から復活した谷選手と、今期から参加の中崎選手。しゃべりは、やや問題ありで、インタビューではいつも爆笑の渦をもたらす谷選手だが、結果はきちんと残します。しかし、あの説明ではパートナーも苦労するのではないだろうか・・・。

一方で、なんともしっかりした理論でグッドサイズをキャッチした中崎選手。今期のラッキーボーイです。年間登録をしなかったことを悔やんだ彼だが、おじさんたちは『ホッ』としているのですよ(笑)

 

 

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前回のこのレポートで『徳を積みましょう』なんて、河口選手に向けてメッセージを書いたのだが、中学生のためにボートを出し、時間を割いてプラをしたことが、菊川の神様に認められたということだろう。徳切れを起こさないように、今後も精進しましょうね。

優勝の生贄にエレキのペアが破損した河口選手。『どうやら、徳を詰み、生贄を捧げれば報われるということ?』。いえ、日本の神様はそんなに残酷ではなりませんよ。それはあなたのただの不注意です。

 

 

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人の出会いはいろいろあるのだが、ふとしたことからPBTに参加。そして優勝ということで、出張でこちらに来る時には想像も付かなかったことだろう。こんな出会い、思い出を作ることが出来るのもPBTの良いところ。

 

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お約束のメダルかじりです。なんだか第1戦からの流れですね。ちょっと悔しいから次の大会ではメダルに毒でも塗っといてやろうか・・・(笑)

 

 

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上位入賞の面々です。誇らしげな笑顔です。今回は地元ショップのKAMEYA釣具さんの商品券が贈られました。

詳しい釣りの内容は書く選手のレポートを楽しみに待つこととしましょうね。

 

 

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第3戦は7月11日、夏の弥栄湖です。スタッフ一同、皆さんの参加をお待ちしています。


Updated: 2010年6月15日 — 9:36 PM

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